ヘルマナスのワイン Hermanus Wine Route 〜南アのピノとシャルドネの産地

先日、ヘルマナスの最も内陸にあるアタラクシアのFacebookで、2016の収穫は最高です!と投稿されていました。

 

写真は、2014年ヴィンテージよりdeclassifiedラベルではなくなったアタラクシアの1月中旬のピノの様子です。(Facebookより拝借)

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ちなみに、2013年まではアタラクシアのピノは、生産量が非常に少ないこともあり、農場を訪れた方しか購入できませんでした。また、ラベルに以下のようなスタンプをついていました。

アタラクシア ピノ・ノワール

アタラクシア ピノ・ノワール

 

2014年からは、オンラインでも購入できるようになっています。
(日本にも入荷する予定です!待ち遠しいですね〜)

 

ataraxia pino 2014

ataraxia pino noir 2014

 

さて、アタラクシアのあるヘルマナスは、高品質なピノとシャルドネの産地で、R320沿いに以下の著名ワイナリーが並んでいます。

主なワイナリーをあげてみます。

 

ハミルトン・ラッセル Hamilton Russell Vineyards
※アタラクシアのケヴィン・グラント氏とピーター・アランの父、ピーター・フィンレイソン氏が醸造長を勤めていたこともある名門。この地で最初にピノとシャルドネの可能性を発見したパイオニア。

ニュートン・ジョンソン Newton Johnson Wines
シャルドネ、ピノ、シラーを造る家族経営のワイナリー。区画ごとのテロワールの違いも表現。シングルヴィンヤードのワインは日本未入荷

レストレス・リヴァー Restless River Estate Wines
2014年に訪問したブティックワイナリー。シャルドネとカベルネを驚くほどのこだわりで少量生産している。先日アドボケイトでも高く評価されてました。

アルヘイト Alheit
古木のシュナン・ブランやセミヨンを使って南アの個性を表現したオリジナルワインで世界から高く評価されている

クリエーション Creation 
クリスタルムのピーター・アラン氏の姉で、ブッシャール・フィンレイソンのピーター・フィンレイソン氏の娘さんのカロリーヌさんがマーケティングをしているワイナリー。レストランのワインペアリングメニューの品質が素晴らしい。舗装もされていない道をがたごと通ってからのあの洗練された雰囲気は圧倒されます。

ブッシャール・フィンレイソン Bouchard Finlayson
初代はミルトン・ラッセルの醸造長をつとめたピーター・フィンレイソン氏のワイナリー。ヘルマナスの功労者。

 

 

いい地図がありました。ヘルマナス・ワイン・ルート Hermanus Wine Route

 

hermanus ヘルマナス map

 

※アルヘイトとレストレスリヴァーは一般の方が来訪できないので非掲載なのかも。
それか、、広告を出してないのかな?上の地図は、一応場所の確認のために、この2つは上から青字で追加してあります。

 

 

◎ヘルマナスについて(Hermanus Wine RouteのHPを参考にしました)

 

ヘルマナスは、ウォーカーベイからの涼しい海風#simonsbergの影響で、南アフリカの中では最も涼しい場所の一つです。大西洋に最も近い場所は1.5キロメートル、最も離れた場所でも、わずか10.6キロメートルです。南極大陸から流れてくる冷たいベンゲラ海流から吹く風がぶどう畑を冷却するため、緯度よりも涼しい気候となります。
平均気温はエルギンとコンスタンシアと同様ですが、高品質なワインを造るための最も重要な時期に、他の南アフリカの大部分のぶどう栽培地域よりもかなり涼しくなります。

また、R320を海を背に内陸に行くとどんどん標高が高くなります。中間のハミルトン・ラッセルは198メートル、アタラクシアの最も標高の高い畑は398メートルになります。よって内陸部はさらに冷涼な気候となり、ニューワールドでありながらも、オールドワールドのようなきれいな酸味とエレガントな果実味を持つピノやシャルドネを造ることができるのです。

年間雨量は10年の平均で約750mlで、ステレンボッシュ、パール、ロバートソン、スワートランド、ウスター、ダーリングよりもかなり多めです。雨量の約43%は秋から冬の収穫の後に降り、残りは、だいたい春に23%、夏の成熟期に10%、秋に24%です。おかげで、他のケープの産地よりも灌漑が不要となる可能性が高くなります。

ヘルマナス地域ははさらに3つにわけられます。

海沿いから、Hemel-en-Aarde Valley(ヘメル・アン・アード・ヴァレー)、Upper Hemel-en-Aarde Valley、(アッパー・ヘメル・アン・アード・ヴァレー) Hemel-en-Aarde Ridge(ヘメル・アンド・アード・リッジ)

 

アタラクシアのあるHemel-en-Aarde Ridge ヘメル・アンド・アード・リッジは、海から最も離れた小さなアペラシオンです。(R320に入る角の13.3キロから18.2キロ)この場所のぶどうは他の2つの場所より例年熟すのが遅くなります。

ボッケベルド頁岩より派生した土壌は、ヘメル・アンド・アード・リッジで再度表れます。ブドウ畑の圧倒的大多数はこの粘土の豊富な石の多い土壌にあります。このアペラシオンの最も高い山の斜面は、テーブルマウンテンの砂岩から派生した軽めの土壌です。

ブドウは、北、南など異なる面に植えられています。標高は他のエリアより高いです。

 

 

真ん中のUpper Hemel-en-Aarde Valley、(アッパー・ヘメル・アン・アード・ヴァレー)は、最も広いアペラシオンで、海に近いヘメル・アン・アード・ヴァレーよりぶどうが熟すのは遅い傾向があります。土壌は、花崗岩主体で、ボッケルベルト頁岩より派生した土壌ではありません。風化した花崗岩特有の石英や長石が含まれています。ヘメル・アン・アードは、土壌の構成要素が多様なため、畑ごとの違いがおもしろいエリアと言えます。

最も大西洋沿いのHemel-en-Aarde Valley(ヘメル・アン・アード・ヴァレー)は、ボッケルベルト頁岩から派生した土壌で、ぶどうは北東、北、北西向きの斜面に植えられています。土壌は、西海岸のマルムズベリー頁岩から派生したものより、非常に多くの粘土を含んでいます。場所によて25%から55%とその量は変化します。こういった粘土を含む土壌は、ブルゴーニュのコート・ドールと似ていますが、より浅めで、はるかに石を多く含んでいます。また、このエリアは、石灰岩土壌を持っていません。純粋な粘土のサブソイルと頁岩の岩盤です。
北側の傾斜の丈夫は、テーブルマウンテンから派生した砂岩です。石英をを含む砂岩には粘土は含まれておらず、軽めの構造の土壌です。

 

 

 

 

 

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またまた余談ですが、ヘルマナスは、レストランが非常に充実しています。
ワイナリーのレストランのレベルも高く、クリエーション、ニュートン・ジョンソンのレストランは見晴らしもよくとても料理も内装もモダンです。

下の写真はクリエーションのワインペアリングメニューの一部

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クリエーションのレストランのメインディッシュ

スプリングボックのロースト

スプリングボックのロースト

 

場所は忘れてしまったのですが、ピザのテイクアウトができるところもあります。

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ワインショップやオーガニック食品のショップなどもあり、ワインと自然と食べ物を満喫できます。はちみつとオリーブオイルは破格に安くておいしいです。(問題は重さ。。ワインもとなると、持って来れないかも)

現地の季節は今夏。
通貨のランドはいまとても安いので、長くお休みがとれたら、また行きたいですな〜

 

 

 

 

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