ムーラン・ド・ガサック バジル・ギメール氏来日セミナー&試飲販売会報告

ムーラン・ド・ガサックのバジル・ギメール氏来日セミナー&試飲販売会が18日に開催されました。

フィネスの社長の藤田さんも特別参加いただき、こぼれ話的なものも聞く事ができました。

 

1、Mas de Daumas Gassac (マス・ド・ドマ・ガサック)がムーラン・ド・ガサックをはじめるようになったきっかけ

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マス・ド・ドマ・ガサックの成功によりワイナリーは有名になりましたが、生産量は少なく価格も高いため、気軽に飲めるワインではありませんでした。一方、そのころEUは、ワインの生産量が多すぎで余剰ワインの問題があり、ラングドックで、ぶどうを引き抜いたら補助金を出すという政策をとっていました。そこで、後継者問題や資金繰りに苦しんでいたぶどう栽培農家のなかには、貴重な高樹齢の木を引き抜くものも出てきました。父のエメ・ギメールは、世界からもっと造って欲しいと言われるワインができる恵まれた場所のすばらしいぶどうの木を引き抜かせるなんてそれはおかしなことだとそれに反発し、600軒近い生産農家をまわって説得しました。そのとき見つけて購入したのがテラス状の張り出したギレムと呼ばれる畑でした。ギレムはシヤルルマーニュ大帝の片腕として働いた人の名前で、歴史のある場所です。

 

2、フィネスがムーラン・ド・ガサックを輸入するようになったきっかけ(藤田社長)

フィネス藤田社長 DSC_0499

1992年にマス・ド・ドマ・ガサックを輸入したくて、このガサック渓谷を訪問。すごく田舎で、行くのも大変だったのですが、エメギメール氏に、「売るものないから、事務所でワインを飲んでいけばいい」というそっけない対応をされました。もう買わなくていいやと思っていたところ、それまで日本では知らなかったテラス・ド・ギレムがあって、試しに飲んでみたらまとまりがあっておいしく、価格を聞いたところびっくりするほど安かったので200ケースの輸入からスタートしました。そこから、日本で順調に売れ始め800ケースずつ輸入するようになりました。そのときはブレンドの赤と白だけだったのですが、その後カベルネ、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの単一畑がはじまり、今はそこにピクプールとミュスカの甘口ワインVDN、それと兼ねてよりずっとお願いしていたピノ・ノワールがあります。

その後、ガサックに行ったら、エメ氏に歓待を受け、サインボトルもくれました。やっぱ仕事をきちんとすると対応が違いますね(笑)

 

3、ラングドックのピノ・ノワール

父も兄も藤田社長にずっとお願いされていたのがピノ・ノワール。皮の薄いピノは、ラングドックの気候が暑すぎるのでジャムみたいなワインになってしまうことがほとんどです。ブルゴーニュのピノのようにはならないですが、繊細なピノ・ノワールの風味のあるラングドックのピノを造りたいと何年も試行錯誤を繰り返しました。このピノは白ワイン用のぶどうよりも早めに収穫して、酸味があってフレッシュでエレガントなワインとなりました。すぐ飲んでもよいですし、少し置いても大丈夫。ブルゴーニュとは違いますが、ピノの個性が表現できた自慢のワインです。(次のヴィンテージからピノはキャップシールが赤くなるようです)

 

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4、エメ・ギベール氏はどんな人でしたか?

父は2006年に引退したので、私は父と働いたことがありません。父親としては子どもには自由を与えてくれて、好きな事をさせてもらいました。でも会社のトップとしては厳しかったようです。僕の兄弟は全部で男で5人いて、僕は末っ子です。今兄がワイナリーを取り仕切っています。

(ちなみに、厳密に言うと兄弟は10人です。前の奥さんとの間に5人子どもがいるので。。)

 

5、平均収量は?

平均収量は45hl/ha。甘口のミュスカ・ド・ミルヴァルにおいては、28ha/hl。ブルゴーニュやボルドーのグランクリュ並みの少なさです。ちなみに、通常他のラングドックの低価格ワインは約80hl/ha程度です。

 

6、白ワインはどんな食事と合わせますか?

 

 

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写真は、私の母が造った南フランスの料理です。白ワインは海の近くの畑のため、とくに海産物との相性がよいです。ホタテのサラダや鮪のグリル、クリームソースのパスタなどに合わせます。日本料理なら鮪は生でもよいと思います。日本で、カベルネとウニ、シャトーヌフとサーモンという組み合わせが予想に反してとてもよかったこともあります。地中海と日本は料理が違うので、いろいろ合わせてみたらよいと思います。人の味覚はそれぞれなので。

 

7、ワイン造りについて

ムーラン・ド・ガサックは、マス・ド・ドマ・ガサックのコピーを造りたいわけではないです。私たちは自然に従う商売なので、そのとき、そのとき何が最適か見極めなければなりません。自然への理解プラスどんなワインにしたいかというヴィジョンが大事だと思います。

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ガサック渓谷は、蝉の声がしてラベンダーが咲き乱れるとてもいいところだそうです。のんびり南フランスの田舎町でワインを飲むとか。。
いいですね〜お疲れさまでした。

 

 

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