ヴォーヌ・ロマネ村生産者・最新2021年ヴィンテージ入荷!!

徐々に2021年ヴィンテージの入荷が始まりました。

2021年は、4月の霜害により歴史的な低収量となったブルゴーニュ地方。

とはいえ、収穫された葡萄は良好で素晴らしいワインになったと言われています。

ワインは素晴らしい仕上がりですが、生産量は非常に少ない。。。

果たして2021年ヴィンテージは入荷するのだろうか? と戦々恐々とした日々を過ごしておりました。

量は少なくとも、無事入荷して良かったです。

近年のヴィンテージのようなフルボディのワインとは対照的に、2021年はフレッシュで生き生きとしており、繊細なストラクチャーと高いレベルの酸を特徴とする古典的なブルゴーニュのヴィンテージを彷彿させるワインになったようです。

ジャン・ルイ・ライヤールは、ロマネ・コンティで働いていた両親から1989 年にドメーヌを継承しました。栽培面積1.4ha 弱、総生産量5〜6 千本という、他のヴォーヌ・ロマネのドメーヌに比べて極めて小さなドメーヌであるため、彼は自分の目の届く範囲で、職人的な緻密な手作業による「真のハンドメイドワイン」にこだわって仕事をしています。

輸入元さんから21年ヴィンテージに関するライヤール氏のコメントが届いてますので、どうぞご覧ください。

2021 ヴィンテージに関するジャン・ルイ・ライヤールのコメント

2021 年は、ヴィニュロンの生活を困難にするような天候が相次ぎました。3 月は非常に湿った冬の土壌が急速に暖まり、3 月末には非常に早い芽吹きが始まりました。しかし、4 月 6 日から 8 日にかけて、3 夜連続で気温がマイナス 8 度まで下がりました。これは、主に斜面に位置するブドウ木が大きな被害を受けました。しかし、4 月の天候は非常に乾燥していて、べと病の発生は殆どありませんでした。

5 月は平年に比べて 30%を雨が多かったものも、非常に涼しかったため、病害の発生が抑えられました。6 月は非常に乾燥した暑い月であったため、開花が早く、6 月 8 日から 15 日にかけてブドウは一気に開花しました。

結実も非常に早かったため、この時期の農作業は通常 7~8 週間かかるところを 3 週間 で行うことができました。7 月 10 日頃にブドウ木は平年よりも 2~3 週間早く房を閉じ、月末にヴェレゾンを開始しました。

病気、特にウドンコ病は、ブドウが抵抗力を増すヴェレゾン直前の 7 月中旬に大攻勢を かけるので、衛生的な監視が必要でした。

しかし、数年前から 100%オーガニックに取り組んでいる私達(甥のヴァンサン・ペンダヴォワンがドメーヌを徐々に私から引き継いでいます)は、雨季の間にブドウの木を処理し、繊 細な時期のブドウを保護することができました。

8 月に入ってからの寒さが、ブドウの成熟を妨げたましたが、幸いにも 8 月 15 日からは気 温が高くなり、ブドウの成熟を助ける夏の暑さが戻りました。

霜や連続した寒波、熱波に見舞われた区画によっては、成熟度が同じではないため、 最高のブドウを得るために 9 日間かけて何段階かに分けて収穫を行うことになりました。

結論から言うと、糖度が高く、総酸度も良好なレベルのワインができました。リンゴ酸の 量が平均よりやや多いため、マロラクティック発酵が通常より遅れて行われました。

収穫まで少し待つことができたので、タンニンの熟成が得られ、1999 年のヴィンテージに近いものとなりました。

健全でバラ房の小さなブドウで、ミルランタージュのブドウも少しあり、醸造を行うことができました、果皮はかなり厚く、果汁の収量はかなり少なめでした。このため、私達のこれまでの少量醸造の経験が大いに役立ちました。

大量生産に慣れている造り手の中には、ほとんど空っぽの大きなタンクで、温度管理、 抽出、パンチングダウンを行うことが非常に難しく、機械では不可能な場合もありました。そのため、ポンプを最大限に使ったポンピングオーバーを行った造り手もいました。しかし、これは 酸化現象が発生するため、推奨されるものではありません。

 

ドメーヌでは、良好な抽出で、美しいルビー色で、小さな新鮮な赤い果実のアロマがあり、 柔らかいタンニンと美しいストラクチャーを持つ、将来性のある美しい赤ワインを得ることができました。白ワインは、柑橘系のニュアンスを持つアロマが主体で、生き生きとしていて、正確で、時間が経つにつれて丸みを帯びてくるでしょう。

Jean-Louis Raillard

 

Domaine Jean-Louis Raillard

ドメーヌ・ジャン・ルイ・ライヤール

ドメーヌが元詰めを始めたのはジャン・ルイ・ライヤールの両親の時代の1968 年。ブルゴーニュ・ルージュのキュヴェからでした。それ以前は全てのブドウをニュイ・サン・ジョルジュのネゴシアン、モワラール・グリヴォに売却していました。

ジャン・ルイ・ライヤールは、1985 年からドメーヌで醸造を始めました。そして、ロマネ・コンティで働いていた両親の引退に伴い、1989 年にドメーヌを全面的に継承しました。現在の栽培面積1.4ha 弱、総生産量は8 千本前後です。他のヴォーヌ・ロマネのドメーヌに比べて極めて小規模です。

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2021 Bourgogne Chardonnay les Chassagne
ブルゴーニュ・シャルドネ・レ・シャサーニュ

価格:¥5,500 (税込)

リューディ“レ・シャサーニュ”のシャルドネから造られたブルゴーニュ・ブラン
リューディ“レ・シャサーニュ”はヴォーヌ・ロマネ村の AC ブルゴーニュのリューディ
ドメーヌの所有 区画は 0.0816ha。
醸造について:ドメ-ヌでは例年可能な限り過熟したシャルドネを収穫して、ボーヌのシャ ルドネのような豊満さを備えたワインを生み出すように努めている。手摘みで収穫したブドウを直接圧搾し、野生酵母のみで自発的に発酵を行います。アルコール発酵はステンレスタンクで実施。その後、バリックに移し、マロ発酵と熟成を行います。熟成はシュール・リーの状態で行い、定期的にバトナージュを施します。瓶詰めは高気圧の時を見計らって、清澄も濾過を行わず、ポンプ等も一切使わず、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰め。醸造中の亜硫酸の添加は必要最小限に留める。
2021 年物は 9 月 25 日に収穫。
新樽比率 50%、熟成期間 14 ヶ月。

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2021 Bourgogne Pinot Noir les Paquiers
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・レ・パキエ

価格:¥5,280 (税込)

 “レ・パキエ”のピノ・ノワールから造られるブルゴーニュ・ルージュ
リューディ“レ・パキエ”はヴォーヌ・ロマネ村の AC ブルゴーニュのリューディ
ドメーヌの区画は 0.45ha で平均樹齢 56 年。
醸造について:手摘みで収穫したブドウを畑とセラーで 2 度選果。発酵はグラスウールの発酵層で、野生酵母のみで自発的に行う。発酵前半はオープントップの状態で 1 日 2 回足 による櫂入れを行い、発酵後半は蓋をして、1 日 1 回の櫂入れに留める。キュヴェゾン後、 発酵槽から引き抜いて圧搾してバリックに移してシュール・リーの状態で熟成を行います。瓶詰めの約 1 ヶ月前の高気圧の時期を見計って 1 回のみ澱引きを行って、1 ヶ月後の同じく 高気圧の時に無清澄・ノンフィルターで、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰め。醸造中の亜硫酸の添加は必要最小限に留める。
2021 年物は 9 月 21 日に収穫。
全房比率 30%。新樽比率 0%、熟成期間 14 ヶ月。

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2021 Nuits-Saint-Georges
ニュイ・サン・ジョルジュ

価格:¥7,700 (税込)

平均樹齢 80 年の古木のブドウから生まれるニュイ・サン・ジョルジュ
ドメーヌは Les Fleurières レ・フルリエール、Les Charmois レ・シャルモワ、Les Saint-Juliens レ・サン・ジュリアンのリューディに1つずつ区画を所有
この 3 つの区画の平均樹齢 は 84 年。総栽培面積は 0.25ha。
醸造について:手摘みで収穫したブドウを畑とセラーで 2 度に亘って選果した後、野生酵母のみで自発的に発酵を行う。発酵前半はオープントップの状態で 1 日 2 回足による櫂入 れを行い、発酵後半は蓋をして、1 日 1 回の櫂入れに留める。キュヴェゾン後、発酵槽から引き抜いて圧搾し、Sirugue シリュグ社製の木目の細かいアリエ産のバリックに移して、シュ ール・リーの状態で熟成を行う。熟成中、澱引きは行わず、瓶詰めの約 1 ヶ月前の高気圧 の時期を見計って 1 回のみ澱引きを施し、1 ヶ月後の同じく高気圧の時に無清澄・無濾過 で、ポンプ等は一切使わず、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰め。醸造中の亜硫酸 の添加は必要最小限に留める。
2021 年物は 9 月 28 日に収穫。
全房比率 50%。新樽比率 100%、熟成期間 14 ヶ月。

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2021 Vosne-Romanée
ヴォーヌ・ロマネ

価格:¥11,000 (税込)

3 つのリューディのアッサンブラージュから造られるエレガントなヴォーヌ・ロマネ
ドメーヌはニュイ・サン・ジョルジュ寄りの Aux Raviolles オー・ラヴィオル、1 級レ・スーショの東の Les Mezières レ・メジエール、特級ラ・ターシュの上部の Aux Champs Perdrix オー・シャン・ ペルドリの 3 つのリューディにそれぞれ1つずつ区画を所有。
総栽培面積は 0.38ha。平均樹齢は 56 年。
醸造について:手摘みで収穫したブドウを畑とセラーで 2 度に亘って選果した後、野生酵 母のみで自発的に発酵を行う。発酵前半はオープントップの状態で 1 日 2 回足による櫂入れを行い、発酵後半は蓋をして、1 日 1 回の櫂入れに留める。キュヴェゾンの後、発酵槽か ら引き抜いて圧搾し、Sirugue シリュグ社製の木目の細かいアリエ産のバリックに移して、シ ュール・リーの状態で熟成を行う。熟成中、澱引きは行わず、瓶詰めの約 1 ヶ月前の高気圧の時期を見計って 1 回のみ澱引きを施し、1 ヶ月後の同じく高気圧の時に無清澄・無濾過で、ポンプ等は一切使わず、重力を利用して自然に直接樽から瓶詰め。醸造中の亜硫酸の添加は必要最小限に留める。
2021 年物は 9 月 20 日に収穫。
全房比率 30%。新樽比率 75%。熟成期間 14 ヶ月。