海賊的、自由なアプローチで作られる新時代ボルドー『Château Cazebonne / シャトー・カズボンヌ』
今飲んで素直に美味しいとボルドーワインが新入荷!!!
ボルドーワインと言えば、飲むタイミングに悩むもの。。。
カベルネソーヴィニョン、メルローを主体とした重厚なワインをイメージする方が多いのではないでしょうか。
そんな固定観念を覆してくれる新着ボルドーのご案内です。
マセラシオンで作られるワインはアロマティックでほんのりと余韻に残る苦味が心地よいタイプ。
ソーヴィニヨン・ブラン100%の白は柑橘の爽やかさの中にも旨味の凝縮感が感じられ長い余韻が楽しめます。
赤ワインは細やかなタンニンが程よく溶け込み、赤系果実、ハーブ、リコリスのアロマとミネラルがとてもエレガントです。
日々のお食事と合わせてお楽しみいただきたいワインです。
ボルドー・パイレーツ Bordeaux Pirates
ボルドー・パイレート・ワイン生産者組合は、1901年の法律に基づく非営利団体。いわゆる「Pirates=海賊的」アプローチでジロンド地方の独立したワイン生産者、協同組合のワインセラー、またはワイン商人を団結させ、促進することを目的としています。
2019年、カズボンヌの当主ジャン=バティストが旗頭となって立ち上げました。
当初はSNSであるFacebookのグループとして産声を上げました。
ワイン愛好家、生産者を巻き込んだムーヴメントが高まるにつれて Bordeaux Pirates は公式認定を目指す事となります。
2020年 1月、ジャン=バティストは6人の生産者と共にボルドー・パイレーツとしてワイン・パリの展示会に参加しました。前代未聞のこのグループは業界に大きく知られる事となったのです。
2024年には20名以上の生産者がボルドー・パイレーツに加盟しました。
「ボルドーでは物事はもはや動くこともなく、ワインは均一化されてしまい固定観念の象徴となってしまいました。私たちの合言葉は革新です」(ジャン=バティスト)
既存のボルドーのシンジケートや教会、複数の格付け制度はボルドーAOCが定めた基準の元に開かれており、型破りな造り手は試飲してもらうことも取引される機会もありませんでした。
この課題に取り組むため、ボルドー・パイレーツは専門家や愛好家との橋渡しも兼ねています。
ボルドー・パイレーツ参加条件
・畑がオーガニック栽培以上である、もしくは転換中。
・少なくとも1つのヴィンテージが独立審査員によって海賊ワインとして認定されている。
・これらのワインをパイレーツラベルでスーパーマーケットに提供しない。
Château Cazebonne
シャトー・カズボンヌ
Cazebonne(カズボンヌ)はガロンヌ川上流域、Saint-Pierre-de-mons(サン=ピエール・ド・モン)のコミューンで最も古い歴史を持っています。
1700年、この土地は国王の顧問でありランゴン市長でもあったPierre de Castelneau(ピエール・ド・カステルノー)卿が所有していました。
4代目の子孫であるJoanès de Castelneau(ジョアネス・ド・カステルノー)が1840年にサン=ピエール・ド・モンの市長となり、カズボンヌに住んでいました。
今日では40ヘクタール以上を所有しており、全ての畑で有機農法を行っています。
2016年、Jean-Baptiste Duquesne(ジャン=バティスト・デュケイン)が購入しました。
このプロジェクトはClos de Mounissens(クロ・ド・ムニサン)の醸造家であるDavid Poutays(ダヴィド・プーティ)氏との出会いによって生まれました。
テロワールと葡萄に敬意を払い、ビオディナミへの再転換を主導しています。
ビオディナミの定義はそれほど簡単ではありません。生態系、土壌、植物、ひいては惑星を含む天体の観点から生物への影響によって畑を導くというものです。2020年ヴィンテージからはワインにDemeterとBIOが表示されます。
ビオディナミ農法にならぶ当主のパッションは、“忘れ去られたボルドー品種の再発見”です。
ボルドーの品種といえば、ほとんどの人が赤はカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルローにマルベック、プティ・ヴェルドー、白はソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルを想起しますが、ジャン=バティスト自身が、ボルドーに残る古い文献を読み漁った結果、1700-1900年にかけて、ボルドーには、品種の非常な多様性があったことを発見しました。(その後、この調査の結果をまとめた自著Bordeaux – une histoire de cépages -を上梓するに至っています。)
文献によると、赤白あわせて優に100を超える品種がボルドー地方全体で用いられてたにもかかわらず、1900年代に、現在我々の知る数種へと激減してしまったのです。
現代の品種選択に、とりわけ大きな影響を与えた出来事として、彼は、1956年に一ヶ月間続いた冷害を指摘します。この前代未聞の冷害により、当時のボルドー地方全体の約9割にあたる10万ヘクタール以上が新たな樹への植え替えを余儀なくされます。
そして、この時点でボルドーには、AOCならびに1953年に追加された法によって、地域ごとに”推奨”される品種(つまり現在の主要品種)が定められていました。これらの法に基づいて一斉に植樹が行われた結果、ボルドーの画一的な品種選択が完成したと彼は主張しています。
ジャン=バティストによると、この選択は、戦後の経済的要因、タンニンが多い長熟スタイルへの市場の要求が大きく関わっており、現在の自然環境や、ニーズに沿ったワイン造りに必ずしも合致するものではないと考えています。
現在、彼自身が”ラボ”と呼ぶ区画では、サン・マケール、キャステ、メリーユといった過去のボルドーの品種約60品種が栽培されており、それぞれの品種の持つ個性や環境への適応性が試されています。
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2022 La Maceration (Amber Wine)
ラ・マセラシオン(オレンジ)
価格:¥4,400 (税込)
品種:ソーヴィニヨン・ブラン60%+セミヨン40%
醸造・熟成:手摘み収穫。すべて除梗、タンクでブレンドして天然酵母で発酵。
混醸、20日間果皮浸漬させた発酵。
樽とアンフォラで6ヶ月間熟成させて瓶詰め。
エルダーフラワー、ライムの葉と果実、マンダリン、セージ、、、、
繊細に織り込まれた香りのハーモにが素晴らしいの一言です。
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2022 Feldspath Terroir de Peyron
フェルドシュパート・テロワール・ド・ペイロン
価格:¥5,500 (税込)
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
畑・土壌:砂質ローム質 Peyronの最上区画
二度にわたって異なる熟度で収穫。一度めはフレッシュさを保たれた成熟度。二度めはもう少し成熟した段階で収穫。
醸造・熟成:手摘み収穫。すべて除梗。砂質のアンフォラで発酵、12ヶ月アンフォラ熟成。
生き生きとした果実のアロマが芳醇なソーヴィニヨン・ブラン。長く調和のとれた余韻が残り、柑橘類の皮の上品な香りが漂います。
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2022 Asteries Terroir de Darche
アステリエ・テロワール・ド・ダルシュ
価格:¥4,620 (税込)
品種:メルロー100%
畑・土壌:Darcheのテロワール、薄い表土にヒトデ型石灰が深さ1-3メートル堆積しています。
サン・ピエール・ド・モンのコミューンの延長線上にある小さな区画で石灰の母岩が表土に近いのが特徴です。
醸造・熟成:天然酵母、ステンレスタンク、温度管理しながら発酵。テラコッタのアンフォラで一年間熟成。
絹のように細やかなタンニンと表情豊かな果実味、石灰質土壌由来の長い余韻が感じられ食欲を刺激します。
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2022 Les Galets Terroir de Cazebonne
レ・ガレ・テロワール・ド・カズボンヌ
価格:¥4,620 (税込)
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100%
畑・土壌:砂、砂利、小石、ガロンヌ川の沖石土壌カズボンヌ丘陵。
醸造・熟成:天然酵母、ステンレスタンクで発酵。澱と共にそのままマロラクティック発酵。
熟成はさまざまな長さ、多孔性の異なるアンフォラで16ヶ月熟成。