5月28日(日)サヴォワ試飲販売会、サヴォワ紹介part.2

さて昨日とはうって変わって今日は真面目に行きます。

5月28日に開催される試飲販売会の生産者ご紹介に先駆けてサヴォワのご紹介第2弾をお送り致します。

 

今日のテーマはサヴォワの更に詳しい産地のご紹介。

アペラシオンが少なすぎるせいでどうしてもサヴォワはサヴォワとして認識してしまいますが実はちゃんと地区が存在します。

 

 

下の図をご覧下さい。

 

(拡大してご確認ください。)

 

右端下にある赤い四角で囲っている街は1992年に冬期オリンピックが開催されたアルヴェルヴィル。

ここから斜め右方向に進んでいくとかの有名なモン・ブランがあります。

 

サヴォワはこの広大な産地に5つのエリアが存在。

こうやってみるとどれだけ山岳地帯が多いのか分かりますね。

意外と産地は少ない為混乱する事もないでしょう。

ボルドーとかの方がよっぽど凶悪だと思います。

サイトによって微妙に産地の名前が違うのですが地図に合わせます。

あまり詳しく説明しても分かり難いので今回もざっとしたご紹介。

 

Chablais(ジュネーヴ北東の紫のエリア)

 

オート・サヴォワ北部、レマン湖南部のトノン・レ・バン〜アンヌマスの間、ジュネーヴに程近いブドウ畑。

サヴォイア公国時代の県名がそのまま地区名に用いられています。その為、スイス側にもワイン産地シャブレーが存在。シャブレー、ワインで検索すると間違いなくスイス側が出てくるのでご注意ください。(googleが勝手にシャブリ、ワインに変換する方が多いかもしれませんが。笑)

使用されているメインのブドウはフランス側、スイス側ともにシャスラなので覚えやすいです。

サヴォワではかつて圧倒的な知名度を誇ったAOCクレピーがありましたがサブ・リージョンになりました。その為現在ではヴァン・ド・サヴォワ・クレピーもしくはサヴォワ・クレピーになっています。

 

 

 

Vallée de l’Arve(ジュネーヴ南東の小さな緑のエリア)

 

同じくオート・サヴォワ県、プレアプル・デュ・シャブレ山塊の南、アルヴ沿いに位置するブドウ畑。

サヴォワの固有品種であり22haしか栽培されていないグランジェを使用した白ワインおよびスパークリング白の生産がメイン。サブ・リージョンはアイズのみ。この産地を代表する生産者ベリュアールは今回は出ませんが今回の生産者たちと並びサヴォワ・トップクラスの生産者です。

 

 

l’Avant-Pays-de-Savoie(中央にある縦長の青緑のエリア)

 

オート・サヴォワ、サヴォワ、アンと3つの県に位置、北をレマン湖から南はブルジェ湖、シャンベリーまで広がるサヴォワで最も広大なワイン産地。

標高350〜600m、土壌は氷堆石、石灰質などで構成。

更に分割すると3つのエリアに分けられます。

そのうちの1つはサヴォワの中では知名度のあるアペラシオン、セイセルがあります。

セイセルではアルテスを用いる通常のセイセルとモレットと呼ばれるブドウを用いたセイセル・モレットの2種の白ワインが生産されています。

広大な割にヴァン・ド・サヴォワの地理的表示は少なく、変わりにルーセット・ド・サヴォワの地理的表示は4分の3がこの産地に存在してます。

 

 

l’Avant-Pays-de-Savoieの西にあるピンクのエリアはサヴォワでは無く2009年にアペラシオンに昇格したビュジェに当たります。ビュジェをサヴォワの一部に加えるのかサヴォワから切り離して考えるかはそれぞれだと思いますが、ヴァン・ド・サヴォワはビュジェを包括したアペラシオンではないので今回は切り離しています。

 

続いて

 

La Cluse de Chambéry(中央下部にある黄色のエリア)

 

サヴォワ県とイゼール県の一部にあたります。

シャンベリーからモンメリアンの間、ボージュ山塊の麓もしくはシャルトリューズ山塊の麓に広がるブドウ畑。

著名な地理的表示、シニャン・ベルジュロン、アビームなどがこちらのエリア。

今回お試し頂ける生産者の一人ドメーヌ・ジャッキーノはここのシャルトリューズ山塊の麓シャパレイヤンに本拠地を構えており畑もこのエリアに広がっています。

ちなみにこのシャパレイヤンがイゼール県で唯一ヴァン・ド・サヴォワの栽培エリアに指定されている貴重なコミューン。

 

最後がこちら。

 

la Combe de Savoie(中央下部右にある赤色のエリア)

 

サヴォワ県に位置。ボージュ山塊の麓、モンメリアンからアルベールヴィルに伸びる17km程の栽培エリア。標高290〜500mの北東向き〜南向きの斜面で、上部は石灰、粘土石灰質、泥灰土ですが、下部には氷堆石土壌が広がっています。

シャスラ、グランジェ、モレットを除くサヴォワ品種が適応されています。

今回ではドメーヌ・プリウレ・サン・クリストフとドメーヌ・デ・ザルドワジエールがこちらのフレトリヴ村に本拠地を構えています。

が、プリウレ・サン・クリストフはこのラ・コンブ・ド・サヴォワに畑を持っていますが、ドメーヌ・デ・ザルドワジエールは今回ご紹介した5つのエリア外に畑を所有しています。その為、ヴァン・ド・サヴォワではなく、I.G.P.ワイン(地理的表示保護ワイン)にあたります。

その辺りはザルドワジエールをご紹介する際に詳しくご説明致します。

 

という訳で今回の試飲販売会はLa Cluse de Chambéry、la Combe de Savoieというサヴォワの中でも南に位置するワイナリー。

サヴォワを代表する生産者のジャケール、モンドゥーズなどがお試し頂けます。

お時間のある方はご参加お待ちしております。

 

以下、試飲販売会詳細。

 

出品アイテムが掲載された過去のブログはこちらから。

 

日 時:5月28日(日)

[1部] 13時〜15時 (10名)

[2部] 16時〜18時 (10名)

※ご予約の際に時間帯をご指定下さい。

場所:Anyway-Grapes 店内 / 世田谷区経堂 2-13-1-B1F

参加費:2,500円(税込)。(当日、受付の際にお支払いください。お支払いは現金となります。)
特 典:当日、店頭にあるサヴォワ・ワインは10%〜20%OFFの特別価格にて販売!!お買い上げ金額20,000円(税抜)以上で送料無料。クール代金は別途300円(税抜)頂戴しております。

ご予約はお電話、Facebookのメッセージ、メールにて承ります。

電話: 03-6413-9737

メール:mail@anyway-grapes.jp

 

 

 

 

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