アルテス(ルーセット)のスペシャリストであるサヴォワの紳士
近年ブルゴーニュの高騰などからジュラとともに注目を集めているサヴォワ産地。
この地で4世代続く家族経営の歴史あるドメーヌ。
現当主ブリュノ・リュパン氏はアルテス(ルーセット)のスペシャリストです!!!
Domaine Lupin
ドメーヌ・リュパン
ブリュノ・リュパン氏は1980年にボーヌの醸造学校にてワイン醸造学を取得。その後はスイスのジュネーヴにある協同組合のワイナリーに15年間勤め、そこで後に醸造責任者になりました。
しかし、彼には実家のワイナリーを継ぐという固い決意があったため、1994年から少しずつ畑を買い足していきます。その当時の父親から受け継いだ畑は、たったの1ヘクタール強。それだけではあまりにも少な過ぎてこれでは生活していけないと判断。最終的には5ヘクタールになるまでに15年以上かかり、1998年にようやく念願の自社ワイナリーに専念することとなりました。
2005年、レヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌が大きく取り上げたインタヴュー記事に、「なぜ、家から近いジュネーヴでの醸造をやめたのか?フロンタリエ(国境に住む人)としての生活は快適だったはず。決まった労働時間、高額な給料(スイスの所得水準は、大卒平均55万円以上)、なのにどうして?」という質問がありました。
これに対してブリュノ氏は、「やっぱり最初から最後まで自分でやりたかったし、自分は職人タイプだから。それにジュネーヴで資金はしっかり貯めたから、自分の力で行けるところまで行こうと思った。」と答えています。
やり始めてみると収入はスイスで働いていた頃の半分、畑やカーヴでの仕事が終わって、帰宅したら書類の山、販売先の予想不可等・・・不安は常に付きまとう、とブリュノ氏は言いますが、できたワインのほとんどが両親の経営するオーベルジュとそのレストランで完売してしまうというほどの人気ぶりで、フランス国内にもほとんど出回らないという幻のワインとなっています。
樹齢:38年、熟成:ステンレスタンク熟成6カ月
樹齢:70年
醗酵: 卵型コンクリートタンク(MLF有)
熟成:卵型コンクリートタンクにて澱と共に12カ月
樹齢70年以上の区画が生む複雑さ。 “ぺぺ” (おじいさんの意)へのオマージュ
醗酵: アカシア樽(天然酵母/MLF有)
熟成: アカシア樽にて12ヶ月 (228L、 新樽なし)
アカシア樽で醗酵・熟成された上級キュヴェ。
樽由来の蜂蜜のようなニュアンスをもちつつ、 ルーセット特有の緊張感と均整の取れたスタイル。
醗酵:ステンレスタンクにて14日間のマセレーション (MLF有)
熟成:ステンレスタンク8ヶ月
アプリコットやオレンジの皮の香りと紅茶の香り。 柔らかい口当たりが心地よい、 アルテス100%で造る珍しいオレンジ。