1630年より続く名門ドメーヌ、妥協を許さない完璧主義者
妥協を許さない完璧主義者。
輸入元資料のこのフレーズに思わず納得してしまいました。
世間的には難しいと言われている年でさえ、彼のワインは素晴らしい味わいを感じさせてくれます。
本当にいつでも安心して購入できる生産者ではないでしょうか。
先代ジャン・ボワイヨの時代から素晴らしいワインを作り続けています。
1996年からはブドウ(もしくは果汁)を買い付け、ネゴシアンワインも生産していますが、「どのワインも秀逸だ」と高い評価を受けています。
最新ヴィンテージの2022年が少量ずつですが、入荷しております。
Domaine Henri Boillot
ドメーヌ・アンリ・ボワイヨ
ボワイヨ家は1630年からの記録に残るヴォルネイで最も古い家柄の一つで、ドメーヌの創業は1885年。現在の当主アンリ・ボワイヨ氏は5代目で、その息子も2006年からドメーヌの仕事に参加しています。ピュリニー・モンラッシェとヴォルネイを中心に約15haの畑を所有しています。また、1996年に白ワインのネゴシアンものを造るメゾン アンリ ボワイヨを設立。プルミエ クリュやグラン クリュはテロワールを表現するために、各畑1生産者だけからブドウもしくは果汁の状態で購入しています。
妥協を許さない完璧主義者。すでにいいワインを造るための「方程式」を習得し、徹底的に突き詰めている。アンリ・ボワイヨはそういうステージに達している生産者だ。
ワインに「方程式」とは味気なくて恐縮だが、残念ながら解けていない造り手も多いのが実情だ。納得のいかないブドウは捨てること。最適なタイミングで収穫し、その後は余計な手を加えないこと。わかっていても最後に大きな差が出るのは、テロワールの良し悪しは別とすると、その徹底度合いに因るところが大きいのではないか。
難しいヴィンテージの翌年春に訪れたときのアンリの表情は充実している。そして自慢話が延々と続く。病気が広まった年は選果をピンセットで行ったこと、暑い年ならキレイな酸とミネラルを残す為に誰よりも先にシャルドネを収穫したこと。逆にグレートヴィンテージと呼ばれる年の彼は手厳しく、話題は矛となって市場や顧客に向く。たとえば赤の2009年がグレートヴィンテージだと話題になったとき、アメリカの顧客が08年よりも先に予約を申し出た。彼はそれに腹を立て取引を停止してしまった。「ピノ ノワールの真の魅力はギリギリの気候条件の中で見せる繊細さやエレガンスだ」と断言する彼には、07年や08年に目もくれずに「グレート」ばかりを追い求める姿が我慢ならなかったのだろう。
名声を手にして以降も、彼の挑戦はとどまるところを知らない。格下げした村名ワインだけを使って「最高のブルゴーニュ ルージュ」を造る。「シャンパーニュに匹敵するクレマン ド ブルゴーニュ」を造るために最適のシャルドネを捜し歩き、ノンドザージュでクレマンを造る。どちらも大赤字らしいが、ブルゴーニュの「基準」を上げるために、可能性に挑戦するために続けている。
クセの強い男だが、そのワインには只々脱帽なのである。輸入元資料より
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2022 Saint-Aubin 1er Cru En Remilly
サン・トーバン・1er Cru・アン・レミリィ
価格:¥22,000 (税込)
サン・トーバンの南にある1級畑「アン レミイ」はグランクリュ モンラッシェやシュヴァリエ・モンラッシェに程近い銘醸畑。
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2022 Puligny-Montrachet 1er Cru Clos de la Mouchere(Monopole)
ピュリニー・モンラッシェ・1er Cru・クロ・ド・ラ・ムシェール(モノポール)
価格:¥55,000 (税込)
「クロ ド ラ ムーシェール」は「レ ペリエール」の一角にある1級畑で、3.9ha全てをボワイヨ家が単独所有しています。樹齢80年超えのヴィエイユ ヴィーニュのブドウから造られ、350L樽(新樽率70%)で熟成されます。
この上なくピュアでエレガントな果実味とスパイスなどの複雑味、ほのかな心地良い樽香が混じり合い、凝縮感と深み、シャープな切れ味をもった、見事な逸品。