ジュラワイン勉強会

ジュラワインが熱いです。

 

ジュラワイン勉強会

ジュラワイン勉強会

 

理由としては、ジュラという地域の畑のボテンシャルが高い事、ブルゴーニュと同じ土壌と気候を持っていること、アルザスより土地が安いことなどが挙げられます。グラン・クリュがないので、本当によいものが評価されるような気もします。

おかげで、数年前まで、好きなだけ仕入れられたガヌヴァも、今は入手が困難に(泣)
ジュラといえばヴァン・ジョーヌ、ヴァン・ド・パイユ、ルイ・パスツールを覚えておけばソムリエ試験はだいたいオッケーですが、いまどきの飲食店やワインショップでは、ブルゴーニュにつづく高品質のピノとシャルドネの産地で、思わぬ掘り出し物に出会えるところ!という認識が定着してきています。

(余談ですが、ブルゴーニュの土地の価格の上昇はえらいことになっているようです。
よいワインを造っているにもかかわらず売りに出す人も出てきているとか。
この調子だとブルゴーニュの価格上昇も残念ながらまだしばらくとまらないのでは、
という予想がされています;;)

 

staff meating -3

 

というわけで、ジュラのスタッフ勉強会をお金を出し合って開催しました。
今回もワインはブラインド。非常にバラエティーに富んでいてそれぞれ個性的。
なかなか面白かったです。
Jurawine staff trining

 

 

ドメーヌ・ヴィッキー Domaine Wicky

Crémant du Jura クレマン・デュ・ジュラ NV 品種;シャルドネ100% 価格;2800円(税抜)

レモンやライムなど柑橘系の酸味がしっかりした爽やかなタイプ。今日は、やや暴れ気味ではないか?という意見もあり、落ち着かせたらもっっと味わいが出てきそう。

 

Côtes du Jura Chardonnay Clos de Jerminy コート・デュ・ジュラ・シャルドネ・クロ・ド・ジェルミニ2012 品種;シャルドネ100% 価格;3300円(税抜)

青リンゴや花のようなアロマ。ミネラリーで全体的にエレガントで上品な仕上がり。きれいな味わい。全体的に印象がよく、もっと高いワインを想像してました。コスパのよいシャルドネと思います。

 

 

ドメーヌ・ド・サン・ピエール Domaine de Saint-Pierre

Vin Petillant Naturel VDT le Canon a Bulles ヴァン・ペティヤン・ナチュレル・ル・カノン・ア・ビュル 価格;3500円(税抜)

入荷の6倍オーダーがあった注目のワイン。ほのかに甘い微発泡。りんごのような果実味と酸味。
やさしい、やわらかな口当たり。ナチュラル系ワインの真ん中っぽい特徴的な味わい。

 

Arbois Château Renard アルボワ・ブラン・シャルドネ・サヴァニャン・シャトー・ルナール2011 品種シャルドネ・サヴァニャン 価格;4200円(税抜)

ターメリックやクミンのようなカレーとかカイエンヌペッパーなどの甘みのあるスパイス
面白い。料理との合わせ方でいかようにもなりそうなワイン。野菜の天ぷらと合わせて食べてみましたが、スパイスの風味はそのまま残って個性的。中華やアジア系の料理でもおもしろそう。

 

Arbois Chardonnay Les Brulees アルボワ・ブラン・シャルドネ・レブリュレ2010
品種;シャルドネ100% 価格;4200円(税抜)

いわゆるピュリニーとかシャサーニュのような高級シャルドネの味わい。。ブリュレの意味が納得できるロースト香。シルキーな口当たりで堂々としている。シャルドネをブラインドで持ってきてって言われたらこれを持って行きたい(笑)

 

Côtes du Jura Rouge J コート・デュ・ジュラ・ルージュ ジ2011
品種:ピノ・ノワール 価格;3500円(税抜)
やや還元ぎみ、抜栓後変化してフルーツの香り。ジューシーな果実の風味とかつおぶしのような旨味。果実味のフレッシュさとピュアさが際立つナチュラルな味わい。

 

Arbois Pinot Noir Saint Pierre アルボワ・ピノ・ノワール・サン・ピエール2012
品種;ピノ・ノワール100% 価格:4200円(税抜)

きれいなブルゴーニュルージュ系。どっちかっていうとニュイのブルゴーニュの繊細さとミネラル。スケールの大きさとか派手さがあるわけではないがチャーミングで食事に寄り添うタイプ。控えめな感じだが、ポイントは抑えた堅実な味わい。

 

Vin de Liqueur Les Larmes du Paradis ヴァン・ド・リクール・レ・ラルム・パラディ価格:4800円(税抜)

ヴァン・ド・リクールは、発酵前の果汁にアルコールを添加したものと教科書で学びましたが飲むのは数回め。

 

アンヌ・エ・ジャン・フランソワ・ガヌヴァ Anne et Jean-Francois Ganevat

Crémant du Jura Nature Non Dose NV クレマン・ド・ジュラ・ナチュール・ノン・ドゼ

品種;シャルドネ100% 価格;4800円(税抜)

グラスに注いだときに泡立ちのきめ細かさが見た目でわかるほど、泡がしっかりととけ込んだ落ち着いた印象。旨味、熟成感があり、スタンダードクラスのシャンパーニュには負けない完成度の高さ。

 

Vin de France Blanc Un Charsonnay Ouillé Le Montceau ヴァン・ド・フランス・ブラン・アン・シャルドネ・ウイエ・ル・モンソー2013
品種;シャルドネ100% 価格;4300円(税抜)
ミネラリーで硬質なシャルドネ。レオンやライムなど柑橘系フルーツの香り。まだ若々しいのでしばらくおいておきたい。

 

 

Vin de France Rouge Y’a von the canon ヴァン・ド・フランス・ルージュ・ヤ・ボン・ザ・カノン NV
品種;ボジョレーのシャトー・ド・グラン・プレのガメイ60%、樹齢30から40年のガヌヴァの自社畑のジュラの土着品種(プティ・ベクラン、グロ・ベクラン、アンファリネなどのブレンド) 価格;3800円(税抜)

樹齢が高いせいか、ノンヴィンテージのワインですが全体的に落ち着いた味わい。スパイス、鉄っぽさ、ハーブなどの複雑味もあり、興味深い。濃さではない力強さがある。

 

Vin de France Rouge Cuvee Madelon ヴァン・ド・フランス・ルージュ・キュヴェ・マドゥロン2013
品種;モルゴン、ブルイイのガメイ70%、ガヌヴァの自社畑のジュラの土着品種アンファリネ20%
価格;4800円(税抜)

ナチュラルワインらしいフレッシュでジューシーな果実味。やや還元しているがそこも魅力かも。エネルギー感にあふれるダイナミックなワイン。

 

Arbois Poulsard Merci l’ami アルボワ・プルサール・メルシ・ラミ2011
品種;プルサール100% 価格;5000円(税抜)

いちごやラズベリーの赤いフルーツときれいな酸味。チャーミングな仕上がり。ほっとする感じの和み系ワイン。

 

ナチュラルワインと呼ばれるものは、酸化防止剤が少ないため開けるタイミングで印象ががらっと変わりますよね。また、多くのワインは移動したばかりは暴れているので、数ヶ月落ち着かせることで本来の味がでてくると思います。

レストランでサービスするのだったら、食事や提供の仕方に工夫ができますが、家で飲んでもらうことを考えると、このタイプのワインは特に飲み頃をしっかり理解して販売すべきだなあと思いました。

コメントを残す