2月5日(日)試飲販売会決定。ジュラ地方のワイン
経堂に移転して店舗が拡大してからペースを上げて開催しているイベントですが早いものでもう4年目に突入します。
昨年は計6回イベントを開催しましたが2017年も引き続きイベントをドンドン開催していきたいと思います。土日だけじゃなくて平日の夜とかも需要あるならバンバン開催したいですね。
さて、記念すべき2017年最初のイベントは毎年非常に要望の多いジュラ地方。
ジュラ地方はブルゴーニュから約100キロ、車で2時間ほどの距離にもかかわらず、秘境のイメージの強い地方。さらに、ヴァン・ジョーヌやヴァン・ド・パイユといったこの土地独特のワインが、他の産地とは異なるという印象を強くしています。ちょっと前までは、個性的というか、変わっている産地という位置づけだったジュラ地方のワインですが、近年とても注目が集まっています。
その理由としては、
1)自然派(ナチュラル・ワイン)の人気
ジュラには自然派ワインの神様的な存在のオヴェルノワを筆頭に、ジャン・フランソワ・ガヌヴァ、ステファン・ティソといった、一流生産者がひしめきあっています。ナチュラル・ワイン好きには避けて通れない場所です。またアルザスのジュラール・シュレールで修行した鏡さんという日本人生産者もジュラでナチュラル・ワインを造っています。
2)ブルゴーニュをはじめ一流生産者の参入
ヴォルネイのマルキ・ダンジェイヴィーユがジュラに参入してドメーヌ・ペリカンを設立しましたよね。新規参入者があるのは、土地が安く、いいワインができるから。ブルゴーニュと同じ粘土石灰土壌もあるので、ブルゴーニュスタイルのエレガントなシャルドネに、ブルゴーニュよりだいぶお求めやすい価格で出会えます。
3)土着品種への回帰傾向
一昔前は、カベルネやシャルドネといったグローバル品種でいいものを造ろうとしていましたが、世界的に土着品種を大切にして自分たちの土地の個性を表現しようという生産者が増えています。ジュラにはもともと、シャルドネ、ピノもありますが、主流はサヴァニャン、プールサール、トゥルソーといったジュラにしかない品種。古木も多く残っています。
アイテムや参加費などは追って告知致しますが、本日は日時のみ先行告知です。
日 時:2月5日(日)
[1部] 13時〜15時 (15名)
[2部] 16時〜18時 (15名)
※ご予約の際に時間帯をご指定下さい。
場所:Anyway-Grapes 店内 / 世田谷区経堂 2-13-1-B1F
ご予約はお電話、Facebookのメッセージ、メール(mail@anyway-grapes.jp)にて承ります。
電話: 03-6413-9737
昨年同様、コンテも出します!!それに加えてナッツ類も新たに取り扱いを始めたのでそれも召し上がりながらの試飲となります。
まだアイテムの告知は先になりますが、こそっと1アイテムだけご紹介。
2012 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée Marguerite 1500ml / Domaine Jean François Ganevat 通常価格16,000円(税抜)
灰色泥灰土の畑に1906年に植樹された樹齢100年を超す古樹のシャルドネですが、このシャルドネはムロン・ア・クー・ルージュと言う生産量の少ない古代品種。ブドウの梗の付け根の色が赤くなることからこの名前が付けられました。
ガヌヴァのフラグシップに当たるキュヴェ。
生産量が少ない上にマグナムしか詰めていないためグラン・テップやシャラスに比べて知名度が低いですが、最も豪華で豊かかつ高密度の果実味が堪能できます。ブルゴーニュのグラン・クリュに匹敵するジュラ地方最高峰のブルゴーニュ・スタイルのシャルドネです。
ここから入荷情報。
ラフィネさんの倉庫にバックヴィンテージのガヌヴァが少しだけあったみたいで分けてもらいましたので序でにご紹介します。
2011 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée les Chalasses Vieilles Vigne 通常価格6,800円(税抜)
灰色泥灰土の畑に1902年に植樹された樹齢100年を超す古樹のシャルドネを使用。収量は15〜18hl/ha。醸造はグラン・テップと同じです。
グラン・テップよりも粘性が有り、円みを帯びた長期熟成型ワイン。
ジュラ地方の2011年は偉大なヴィンテージとなっています。
2012 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée les Chalasses Vieilles Vigne 通常価格6,800円(税抜)
こちらは難しいヴィンテージで非常に収量の少なかった2012年ヴィンテージ。
ベタンヌ評だと11も12も同じ点数なので流石ガヌヴァですね。
2012 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée les Grands Teppes Vieilles Vignes 通常価格6,800円(税抜)
本拠地ロタリエに隣接するヴェルシア村に位置する南〜南東向きの区画。
表土に小石の混じる赤色泥灰土と白色泥灰土に栽培される1919年植樹の古樹のシャルドネを使用。
バリックで発酵を行い、600L樽で22ヶ月熟成。
最もシャラスに似ている長期熟成向きのワインですが力強く骨格のある男性的なワインに仕上がっています。