Dominio Romano(ドミニオ・ロマーノ)
最近急にぐっと涼しくなりましたね
うっかり半袖やサンダルで出かけるとかなり寒いですね
そろそろ赤ワインがおいしい季節です。
本日は女性醸造家が造るスペインの赤ワインを一本ご紹介します。
(週末におすすめするにはちょっとタイミングが遅いですが。。。)
スペインの赤ワイン品種といえば、テンプラニーリョ。
リオハのような古典的な長期熟成タイプからモダンな赤ワインまでその性質は様々。
今回ご紹介するのは、リベラ・デル・ドゥエロのワイン。ペネデスのパレス・バルタ(ロバートパーカーはじめインターナショナルワインセラーで高く評価され、その世界の一流レストランにオンリストされている注目のワイナリー)を経営するクジネ家が手がけています。
この地域は、日照量が多くブドウは完熟、標高が高いので寒暖の差があり、酸味もきれいにワインに残っています。さらに、石灰質土壌のため、どちらかというと輪郭のソフトなワインの多いテンプラニーリョですが、冷涼感のあるミネラルを感じるエレガントさがあります。
ドミニオ・ロマーノ DOMINIO ROMANO
カミーノ・ロマーノ2011 Camino Romano 2011
品種;ティント・フィノ(テンプラニーリョ)
樹齢;30年以上
醸造;低温浸漬後、ステンレスタンクで10日間30℃でアルコール発酵。
2〜3回使ったハンガリーまたはフランス産の400リットル樽で12ヶ月熟成
インポーター資料より
ドミニオ・ロマーノはペネデスでパレス・バルタを経営するクジネ家が、バリャドリッドから東へ20kmのペニャフィエルで手がけるワイナリーです。
ペニャフィエルはリベラ・デル・ドゥエロの中心とも言える町で、丘の上のペニャフィエル城は現在、先史より続くこの地域のワイン造りを伝える県立ワイン博物館として一般公開されております。
バーニョ・デ・バルデアラードス村から2000年前のローマ時代のワイン造りに関する資料が発見されるなど、リベラ・デル・ドゥエロのワインの歴史は非常に古く、2000年前にこの地でワイン造りをしていた古代ローマ人に敬意を表しドミニオ・ロマーノ(ローマ人の農園)と名づけられました。
リベラ・デル・ドゥエロは平均海抜700m-800mと一般的にトロやルエダと比べ標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいため葡萄はゆっくりと成熟に向かい、綺麗なアロマと酸が得られます。また、この地特有の大陸性気候と地中海性気候が合わさった気候、年間450mmという非常に少ない降水量、年間2400時間もの日照量によりしっかりと完熟した葡萄が得られます。
畑はリベラ・デル・ドゥエロで一番涼しいエリアに位置し、ライムストーンの混じった石灰質土壌です。非常に水はけの良い土壌で、雨が降っても土中に溜まりづらく、非常に凝縮感のある葡萄が収穫できます。
醸造にはもちろんパレス・バルタと同じく、2人の女性醸造家、マルタとマリアを起用。
パレス・バルタでは行っていない低温浸漬を採用し、濃厚ながらタンニンは柔らかく、モダンな味わいに仕上がっております。パレス・バルタはかつて、ワイン・アドヴォケートにて「羨望の的となっているワイナリー」と称賛されましたが、ここリベラ・デル・ドゥエロでも、その「羨望の的となっているワイナリー」と評された手腕を遺憾なく発揮しております。
ワイン造りには重労働が多く、女性には辛い仕事に思えますが、女性だからこそのメリットを聞いてみたところ、「女性のほうが複数の仕事を同時にこなせる能力に長けていると思います。収穫時には色々なアクシデントが重ねて起こり得るので、常にその場その場の状況判断が重要となりますから」。また、「男性か女性かということよりも、それ以上に個人の能力特性をよく理解し、それを最大限発揮できる環境が一番重要です」と語ります。