試飲メモ:バーデンホースト・ファミリーのセカンドレンジ
新しく入荷したワインの試飲メモです。
2015年のティム・アトキン氏によるケープワインの格付け第1級のバーデンホースト・ファミリー・ワインのセカンドレンジのセカトゥール。(セカトゥールははさみという意味)
2015年のプラッターズおいては、リリースした全てのワインが4つ星以上を獲得しています。2016年のプラッターズでは2つのワインが5つ星獲得。設立は2007年とそれほど新しくはないですが、勢いのあるワイナリーです。
上キュヴェは、Anyway Grapesでも取り扱いのあるSwartland Familly Red (スワートランド・ファミリー・レッド)、Swartland Familly white(スワートランド・ファミリー・ホワイト)の他に、古木(樹齢58年)のブッシュヴァインのサンソーを使用したAA Badenhorst Kalmoesfontein Ramnasgras Cinsault 2012、樹齢60年以上のシュナンを使用したAA Badenhorst Kalmoesfontein Dassiekop Steen, 南アで最も古いグルナッシュと言われている畑(1951年植樹)のグルナッシュを使用した、AA Badenhorst Kalmoesfontein Ramnasgras Grenacheがあります。
ワインメーカーのアディ・バーデンホーストのワイルドでパンチのきいた雰囲気からは、想像しにくい(失礼か?)ピュアな果実味とスムースな飲み口で、全体的に透明感があります。数は極めて少ないですが、ファンキー・ホワイトというソレラシステムで作ったワインもありました。
ワイナリーには大樽がずらっと並んでいます。
樽の手前のボトルは、自家用のビールと言ってました。
妻と僕が飲む分、だそうです。(ほんとかな?)
Pyl Uil はアフリカーンスでペールエールの発音に似ているそうですが、文字の意味はふくろう。そのためラベルはふくろうなんだそうです。
Adi Badenhorst(アディ・バーデンホースト)
W.O. Swartland Secateurs Chenin Blanc
W.O. スワートランド・セカトゥール・シュナン・ブラン
ヴィンテージ:2015
品種:シュナン・ブラン100%
試飲日:2016/1/12
コメント:
りんごのみつ、梨などの果実味、柑橘系のさわやかな酸味。大きな古い樽とコンクリートの発酵槽を使っています。古木が生み出す自然な凝縮感と複雑性、果実のピュアさが魅力のコストパフォーマンスの高い1本。また、非常に食事に合わせやすいです。生魚も生臭くなることはないのは、土壌由来のミネラリティーがあるから。鯛のカルパッチョにゆずで香りづけしたもの、すだちをしぼった魚介の鍋など、魚介類によく合います。単体より食べ物と一緒に飲んだ方が、味の輪郭や凝縮感、旨味がよくわかるワインです。(まだ1月ですが、今年のベストバリューかもって思いました)
評価:
South Africa Special Report 2015 Tim Atkin MW 90pt
2015 Platter’s ★★★★
Adi Badenhorst(アディ・バーデンホースト)
W.O. Swartland Secateurs Red Blend
W.O. スワートランド・セカトゥール・レッド・ブレンド
ヴィンテージ:2013年
品種:サンソー+シラーズ+グルナッシュ+ムールヴェードル+ピノタージュ
試飲日:2016/1/12
コメント:シラーズと大きく書いてあるので、オーストラリアのシラーズのように甘みあるのかな?と思いましたが、味わいは非常にドライ。ラズベリー、レッドチェリーなどの赤い果実味主体で、後半にややスパイスらしさもありますが全体としては軽やかでエレガント。フードフレンドリーなワインです。赤身の肉全般に広く合うと思いますが、細かなタンニンもたっぷりあるので、(収れん性はなく、どっちかとういと紅茶っぽい渋み)肉料理も野菜の甘みがあるような煮込みより、炭火焼やバーベキューのようなグリル、ローストがおすすめです。
評価:
South Africa Special Report 2015 Tim Atkin MW 88pt
2015 Platter’s ★★★★
secatours shiraz
セカトゥールは薄い黄色でしたが、レギュラーキュヴェは、水色のラインが斜めに入っています。