Domaine Jacques Prieur
ジャック・プリウール
❦ 詳細・歴史
ドメーヌ・ジャック・プリウールはムルソーに本拠地を構えるブルゴーニュ屈指の名門ドメーヌ。その歴史は1868年栽培農家に生まれたクロード・デュヴェルジェイとマリー・タブローの結婚によって始まります。
クロードはメゾン・デュヴェルジェイ=タブローを設立、ワイン商として成功を収めると1889年にムルソーのモノポール、クロ・ド・マズレーを購入したのを皮切りにヴォルネイ・サントノ、クロ・ド・ヴージョなど次々と畑を取得。今日のドメーヌのフラグシップであるモンラッシェは1891,1892年に、ミュジニーとシャンベルタンは1895年に取得しました。
ドメーヌの名前となったジャック・プリウールはマリー・タブローの姪、エレーヌ・タブローとアンリ・プリウールの息子で、1956年にドメーヌの名称をジャック・プリウールへと変更。1988年アントナン・ロデ、ラブリュエール家がドメーヌのパートナーとして参入、後にルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌で初めてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを獲得する女性醸造家ナディーヌ・ギュブランを1990年に招集するとみるみるうちにかつての名声を取り戻します。
2007年にラブリュエール家が他の株式所有者より株式を買収、現在は当主エドゥアール・ド・ラブリュエールを筆頭にラブリュエール家とプリウール家高品質なワイン造りが行われており、国内外で高い評価を獲得しています。
❦ 畑
ジュヴレ・シャンベルタン〜ピュリニー・モンラッシェまでに21haの畑を所有。
モノポールであるクロ・デ・マズレーを除いてグラン・クリュ、プルミエ・クリュで構成されており、グラン・クリュは赤白あわせて9区画。
栽培はリュット・レゾネで行われています。
❦ 醸造
赤ワインは手摘みで収穫後、選果台を通って100%除梗。しかし近年はヴィンテージ、区画に応じて全房発酵を取り入れています。温度管理付き上部開放式の木製槽で発酵し、〜20ヶ月樽熟成。新樽率はヴィンテージ、テロワールに応じて変更しますが、おおよそグラン・クリュで50〜80%、プルミエ・クリュで30%程度に設定されており、ときおり25hlの大樽が使用される事もあります。
白ワインは空気圧式プレスでホールバンチ。12〜14時間かけてデブルバージュ、発酵、熟成ともに樽で行われます。