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Domaine Hubert Lamy

ドメーヌ・ユベール・ラミー

ドメーヌ・ユベール・ラミーの写真1 ドメーヌ・ユベール・ラミーの写真2 ドメーヌ・ユベール・ラミーの写真3
URL http://www.domainehubertlamy.com
設立 1973年
本拠地 Saint-Aubin(サン・トーバン)
当主 Olivier Lamy(オリヴィエ・ラミー)
畑の総面積 18ha


❦ 詳細・歴史

ドメーヌ・ユベール・ラミーはフランスのワイン誌“ブルゴーニュ・オジュルデュイ”で未来の10年を支える10人に選出された期待の若手生産者。
英国王室御用達BB&Rのブルゴーニュ担当バイヤー、ジャスパー・モリス氏からもまた、20年分のトップ・プルミエ・クリュ垂直テイスティングを通じてサン・トーバン村で最も躍進したドメーヌの1つに上げられました。

現在当主を務めるオリヴィエ・ラミーは1973年、オリヴィエの父が祖父ジャンからドメーヌを引き継いだ年に誕生。オリヴィエは1993年に学校を卒業後、1995年からメオ・カミュゼでインターンシップをしながらドメーヌに参入します。1996年にはドメーヌの当主となりますが、数年の間は父親のサポートの元運営していました。その後オリヴィエはトロ・ボー家から来たカリーヌと結婚しています。

ラミー家からは強い労働倫理と細部まで入念に拘る意識を継承し、研修の間にできた友人からは、新しく優れたアイデアを生み出す為に他の人が別の場所で何をしているか関心を持つ開かれた心を持つ事を学びました。
彼は直ぐに、1990年代終わり頃よりSO2の添加量を減少させる等新たな試みを始め、今までやってきた事がベストでは無かった事を認めます。


❦ 畑

ユベール・ラミーではかつて化学肥料が使われていましたがすでに10年以上除草剤等は使っておらず2012年より作物を保護する為に有機栽培を開始。除草剤をやめ、鋤による耕作を始めました。オリヴィエが働き始めた当初13haだった畑は現在18haまで拡大しています。

ユベール・ラミーを語る上で密植度は避けられない話題になってきます。
元々、ブドウは列で栽培されておらず、アン・フール(密植状態)で栽培が行われていました。この頃の密植度はおよそ30000本/ha。続いて馬による耕作が行われていたフィロキセラ後に14000本/ha、トラクターが登場した後は10000本/haにまで下がるなど時代とともに減少傾向にあります。
しかしオリヴィエはこの流れとは反対方向に動き出します。
1995年より実験的に通常よりも高い14000本/haの密植度で栽培が開始され、ピュリニー・モンラッシェ・レ・トレンブロとクリオ・バタール・モンラッシェでは元から植わるブドウの列の間に新しい列を植える事で密植度を2倍にしています。サン・トーバン・プルミエ・クリュ・デリエール・シェ・エドゥアールでは通常の3倍の30000本/haの密植度で、1本のブドウあたり2房まで摘房していることから収量は減少し、偉大な凝縮感が生まれます。
しかし密植度を上げる事はオリヴィエにとって凝縮感、アルコール度数を上げる為ではなく、テロワールを表現する為に必要とのことです。

収穫の日付はブドウの味に応じて決定されています。2006、2009、2010年ヴィンテージは他のドメーヌよりも早くに収穫、2007、2011年は他のドメーヌよりも遅くに収穫しました。


❦ 醸造

白ワインは緩やかにプレスし、デブルバージュ。ブルゴーニュの伝統的なバリックではなく1996年以来、始めは実験として使い始めた300リットル樽と600リットルのドゥミ・ミュイを使用して発酵。
新樽の使用率は2005年までは30%でしたがそれ以降は15%かそれ未満に抑えられ、よりテロワールの表現に力を入れています。
今日では1年〜5年使用樽で12〜18ヶ月行われています。

赤ワインは除梗し、セメントタンクで発酵を行います。
1年〜3年使用樽で12〜15ヶ月熟成。

(ラミーは2010年より森を守るため新樽を用いない方向へと変更しています。)