Domaine Chandon de Briailles
ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユ
❦ 詳細・歴史
1834年創立という歴史あるドメーヌ。モエ・エ・シャンドン家の血を引く伯爵家が所有。カーヴは14世紀にシトー派修道僧が掘ったものを使用。2001年から現オーナーのクロードとフランソワが母親から引き継いで運営に当たっています。姉クロードはボーヌとディジョンでワイン造りを学んだ後オレゴンとニュージーランドでワイン造りに携わり、ドメーヌでのワイン造りには1991年から参加。弟フランソワはビジネススクールを経てアメリカやスペイン、パリでワイン商を経験、そしてオレゴンでワイン造りを学んだ後、2001年にドメーヌへ戻り、ビオディナミへの転換をしています。
1984年のセラー・マスター交代後、1989年ころからは品質の向上が目覚しいとの評価を受けています。造られるワインは程良い果実味を持ち、そして新樽も殆ど使用せず、人為を排したエレガントなスタイル。醸造においては「ネオ・クラシック」と呼ばれる伝統のブルゴーニュ・スタイルに忠実な方法を採用。いずれのワインにも14世紀につくられた古いカーヴで14~18ヶ月間の樽熟成が施されます。生産量のうち60%は輸出され、国内ではL'AMBROISIE, PIERRE GAGNAIRE, SENDERENS, LE BRISTOL, GUY SAVOYなどの名だたるレストランで提供されています。
❦ 畑
もともとビオロジーを採用していましたが、2005年からはビオディナミを導入、2008年にはエコセールとデメテルに申請し、2011年ヴィンテージから全てのワインが正式に認証されます。自然に近い状態でブドウを育てることで、クリマの表現された、そしてピノ・ノワールとシャルドネの持つ魅力・フィネス・果実味が最大限に生かされたワイン造りを目指しています。
❦ 醸造
クラシックで長熟、端正でブルゴーニュの歴史と重みを感じさせるワイン造りを守る今日では貴重なドメーヌ。除梗を避けて開放式のコンクリート発酵槽での発酵、古樽での熟成、ノン・フィル ターでの瓶詰めなど古典的な造りを基本としている。仕上がるワインは澄んだ赤い果実が薫る エレガントでピュアな味わいを持ち、熟成と共に複雑さを増します。