Domaine Arlaud Pere et Fils
ドメーヌ・アルロー・ペール・エ・フィス
❦ 詳細・歴史
ドメーヌ・アルローはモレ・サン・ドニに本拠地を置く家族経営のドメーヌで、モレ・サン・ドニを代表する生産者の一人。
ドメーヌ・アルローは1942年、現当主の祖父ジョセフ・アルローによって創設、1970年代に入りエルヴェ・アルローの代よりドメーヌ元詰めを開始し、ノースバークレー・セレクションで一躍有名になりました。ノースバークレー・セレクションは新樽100%を用いた無濾過、無清澄のスペシャル・キュヴェでしたが、アメリカ向けに造られていたワインらしい抽出の強い味わいで、現在のアルローとはスタイルが異なります。
現在ノースバークレー・セレクションは造られていませんが、南アフリカやニュージーランドで修行し1998年よりドメーヌに参加した現当主シプリアンの手によって品質が向上。モレ・サン・ドニの新星として更に名声を高めており2004年ビオロジーに転換したとともに、よりフィネス、エレガンスに重きを置いたワイン造りへと変更しています。
❦ 畑
2004年にはビオロジー栽培を開始、耕作は土壌を固めてしまわないように馬で行われ、畑の管理はシプリアンの妹ベルティーユが担当しています。
ドメーヌ・アルローはモレ・サン・ドニを中心にジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニーに4つのグラン・クリュを含む優れた区画を所有、面積は合わせて15haに上ります。
ブドウの平均樹齢は40年程。
❦ 醸造
新しい醸造所が2003年に建設。これにより重力システムを導入でき、ブドウにストレスを掛ける事無く醸造が行えるようになりました。
手摘みで収穫後、ブドウは100%除梗。(いくつかのキュヴェは全房を使用する場合も有るがこれもヴィンテージ、成熟度に応じて。)発酵前に4〜6日間の低温浸漬を行います。
テロワールを表現する為に余分なものは加えず、自然に発酵が始まるのを待ちます。熟成はキュヴェやヴィンテージに応じて新樽率15〜30%のフレンチオークで14〜16ヶ月行われます。