Domaine Arnoux-Lachaux
ドメーヌ・アルヌー・ラショー
| URL |
mobile.arnoux-lachaux.com |
| 設立 |
1858年 |
| 本拠地 |
Vosne-Romanée(ヴォーヌ・ロマネ) |
| 当主 |
Charles Lachaux(シャルル・ラショー) |
| 畑の総面積 |
14.5ha |
| 資料提供 |
TIRE-BOUCHON |
❦ 詳細・歴史
ドメーヌ・アルヌー・ラショー(Domaine Arnoux-Lachaux)は、フランス・ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村に本拠を置く、世界最高峰の赤ワイン生産者です。1858年創立の名門「ロベール・アルヌー」を前身とし、2008年に現名義へ改称されました。近年、ブルゴーニュで最も劇的な進化を遂げたドメーヌとして世界を震撼させています。その立役者が、2015年から全面指揮を執る6代目のシャルル・ラショー氏です。彼は伝説の醸造家ラルー・ビーズ=ルロワの哲学に共鳴し、極めて独創的で過激な改革を断行しました。栽培面では、ブドウの頂部を切らずにアーチ状に編み込む「トレサージュ」や、超高密度植樹を採用し、驚異的な低収量を実現。醸造面では全房発酵を取り入れ、さらに2022年ヴィンテージからは木樽熟成を完全廃止し、砂岩製アンフォラ(陶器タンク)へと移行する大胆な決断を下しました。樽の風味を排し、テロワールを極限まで純粋に表現したそのワインは、圧倒的なエネルギーと緻密さを備えています。ロマネ・サン・ヴィヴァンなどの特級畑を筆頭に、生み出されるワインは世界中で神格化されており、価格は爆発的に高騰。現在ではドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)やルロワと並び、最も入手困難な幻のアイコンワインとして君臨しています。
❦ 畑
コート・ド・ニュイ地区の最も格式高い村々に、計14.5ヘクタールの自社畑(15の異なるテロワール)を所有しています。
畑全体のブドウの平均樹齢は約55〜60年を超えており、中には樹齢100年に達する超古樹の区画もあります。この深い根が、アルヌー・ラショーのワインに圧倒的なミネラルと複雑味をもたらしています。
通常のブドウ栽培では、夏の間に伸びたブドウの枝の先端を機械やハサミで切り落とす「ヘッジング(摘芯)」を行います。しかしシャルル氏はこれを完全に廃止しました。
通常100〜110cmほどの高さを、160〜180cm(最大2m以上)という超高キャノピー(キャノピー:葉壁の高さ)まで伸ばします。伸びた枝先は切らずに、上部でアーチ状に手作業で優しく編み込みます
: 植物は先端を切られると「傷を修復しよう」とストレスを感じ、糖度や成長のバランスを崩します。切らずに伸ばし続けることで、光合成が最大化され、果実(ベリー)の皮が厚く、種まで完全に熟した完璧なブドウが実ります。
❦ 醸造
当主シャルル・ラショー氏による醸造のテーマは、徹底した「非介入(何もしないこと)」と「ピュアなテロワールの表現」です。
極限までこだわり抜いた自社畑のブドウ(果実)が完璧な状態であるため、醸造所では人間の手を加える必要がほとんどありません。特に2022年ヴィンテージからは、これまでのブルゴーニュの常識を完全に破壊する木樽の全面廃止(陶器熟成)という、ワイン史に残る大革命を断行しました。
シャルル氏の代になり、ブドウを果梗(茎)ごと発酵させる全房発酵(ホールクラスター)の比率がほぼ100%(一部キュヴェを除き完全全房)へと引き上げられました。
目的と効果: 完璧に成熟したブドウの茎を一緒に発酵させることで、ワインに豊かな清涼感、バラやスパイスなどの極めて華やかなアロマ、そして緻密で立体的なタンニン(渋み)をもたらします。
ブドウの質が前提: 畑での徹底した管理によって「茎まで青さがなく完全に熟したブドウ」を収穫できるアルヌー・ラショーだからこそ、青っぽさやエグみのない最高品質の全房発酵が可能になります。