la Ferme Fruirouge
ラ・フェルム・フリュイルージュ
❦ 詳細・歴史
ブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村のリシュブールと1級コンブ・ドルヴォーの谷を山沿いに行ったコンクール・コルボアン村の生産者です。標高450mのオート・コートの小さな集落で毎年9月にカシスのお祭りが開催されるほど、カシスを原材料とした加工品が盛んなエリアです。Fermeとはフランス語で「農園」という意味で、現当主の曾お爺さんはこの建物に定住してワイン造りをしていました。現在は家族経営で、ジャムやリキュール造りを営んでいます。
❦ 畑
全部で13ヘクタールの農地を所有し、有機栽培で果物を育てています。3月~8月 の間に、イチゴ、フランボワーズ、サクランボ、赤スグリ、ペッシュ・ド・ヴィーニュ(果肉が赤ワイン色をした桃)を収穫します。収穫物はすぐに冷凍保存し、アトリエで一年中ジャムやリキュールを造れるようにしています。
❦ 醸造
なかなかお目にかかることのない非常にピュアで旨みのあるクレーム・ド・カシスです。原料はカシスと97度のアルコールに少量の砂糖のみで保存料や添加物など一切使わずに、古来の製法である4ヶ月の漬け込みを経て造られる伝統のスタイルを頑なに守り、もちろん加水もしていません。多くのメーカーが赤ワインを使用した簡略化された製法で作られているのに 対し、手間暇を惜しまずに造られる本物のクレーム・ド・カシスなので、そのまま飲んでも美味しい程です。朝摘みタイプと夜 摘みタイプがあり、朝摘みのものは、果実が朝露の水分を含んでいるタイミングでの収穫なので、ジューシーで果実そのもの の味わいが楽しめる仕上がりになります。また、夜摘みのものは、日中、日光を浴び、水分が蒸発し凝縮した状態で収穫す るので濃縮感があり、種や果皮などの旨みを含んだ奥深い味わいに仕上がります。