Aloxe-Corton

アロース・コルトン

アロース・コルトンの地図

アロース・コルトンはコート・ド・ボーヌにある村名アペラシオンの1つで、ペルナン・ヴェルジュレス、ラドワ・セリニィ、サヴィニー・レ・ボーヌ、ショレイ・レ・ボーヌに囲まれた位置にあります。行政上はブルゴーニュ地域圏コート・ドール県アロース・コルトン村にあたります。


気候と土壌

他のブルゴーニュの地区と同じで夏暑く、乾燥した秋と寒い冬という特徴を持つ大陸性気候に属しています。収穫期の天候が変わりやすく、ヴィンテージごとにブドウの出来が異なります。そのため出来上がるワインの品質にヴィンテージが大きな影響を及ぼす地域です。標高は200〜300m、斜面は東から南、南西に面しています。土壌は赤みを帯びた褐色石灰土壌。


ワインのスタイル

赤白ともに造られていますが、赤の生産量約4900hlに対し、白は80hlと60倍近い差があり、圧倒的に赤ワインの産地として知られています。プルミエ・クリュの総数は14ですが白ワインは造られていません。

ピノ・ノワールから造られる赤ワインは豊満かつ堅牢なボディで力強くしっかりとしたストラクチャーを持ったエレガントなワインが出来上がります。なめらかなタンニンも豊富で3〜15年程の熟成によって飲み頃に入る長期熟成向けワインです。プルミエ・クリュのものはさらに芳醇で明確なストラクチャーを持っており、より長い熟成に耐える事が出来ます。

白ワインも造られていますが、栽培面積がおよそ1haしかない為、見つけることが難しい希少ワインです。現在の規定ではシャルドネのみ使用が認められています。

基本収量は赤40hl/ha、最低天然アルコール度数は赤の村名で10.5%、プルミエ・クリュ、区画表記ありで11%に定められています。


コルトンとコルトン・シャルルマーニュ、シャルルマーニュ

アロース・コルトンはその名前の通り、コート・ド・ボーヌを代表するグラン・クリュのコルトンとコルトン・シャルルマーニュ、シャルルマーニュを有する3村の1つで、コルトンからは赤と白がコルトン・シャルルマーニュ、シャルルマーニュからは白の生産が認められています。またこの3つのグラン・クリュは生産条件を満たされなかった場合にアロース・コルトン・プルミエ・ クリュとして出される事もあります。

コルトン 赤が有名で白は僅かながら生産があり、コート・ドールでミュジニーと同じく赤白ともに生産が認められている数少ないグラン・クリュ。長期熟成に向いた凝縮感のある複雑で豊満、コクのあるワインが生み出されます。著名なクリマには、ル・クロ・デュ・ロワ、レ・マレショード、レ・ブレッサンド、レ・ルナールが挙げられます。一般的に20年程の、良年ならばそれ以上の熟成に 耐えられます。最低でも5年は置きたいワインです。
コルトン・シャルルマーニュ モンラッシェと並ぶブルゴーニュを代表する白のグラン・クリュ。濃密かつ厚みのあるボディを持ち、凝縮感ある豊満な白ワイン。豊かなミネラルと酸があるため、良年のものになると30年近い長期熟成に耐えられます。
シャルルマーニュ 滅多にお目にかかれない、というより1生産者しか造っている生産者を知りませんが、コルトン・シャルルマーニュの中にあるル・シャルルマーニュ、アン・シャルルマーニュの区画のブドウのみを使用した場合にシャルルマーニュが名乗れます。



生産者一覧