Domaine Claude Dugat
ドメーヌ・クロード・デュガ
URL |
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設立 |
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本拠地 |
Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン) |
当主 |
Claude Dugat(クロード・デュガ) |
畑の総面積 |
6ha |
❦ 詳細・歴史
クロード・デュガは誰もが認めるジュヴレ・シャンベルタンのスターでありフランスで最も尊敬されるワイン生産者の一人です。デュガ一族の栽培の歴史は19世紀初め、オーヴェルニュ地方の石工アンヌ・デュガが仕事でブルゴーニュに来たときに出会ったジュヴレ村の生産者の娘と結婚したことから始まります。
クロード・の父モーリスは1955年にジュヴレの史跡でもあるグランジュ・デ・ディームを購入しセリエ・デ・ダムと名称を変更。グランジェ・デ・ディームは元々13世紀に建てられたガロ・ローマの遺跡で協会へ収める10分の1税であるブドウや穀物がストックされていました。この優れた保管庫はドメーヌの蔵となり素晴らしいブドウの発酵、熟成を導きます。
一時期デュガのワインがロバート・パーカーから高い評価を受け一大ブームとなりましたが流行が去ってからは濃いワインというイメージが先行し今の流行と異なると敬遠する人も少なくありません。
しかしクロード・デュガのワインは確かにパワフルですが緻密さ、エレガントさを失っていません。むしろ濃厚ながらも驚く程緻密でフィネス溢れるエレガントな長期熟成ワイン、それがクロード・デュガのワインです。
近年生産されているワインは以前にも増してエレガントさに磨きがかかり、若い頃に飲んでも楽しめるワインに変貌しています。引退説もささやかれているクロード・デュガ。この偉大な生産者のワインを一帯いつまで楽しめるのでしょうか。
❦ 畑
今日ドメーヌはクロードを筆頭に妻のマリー・テレーズと3人の子供ラエティティア、ベルトラン、ジャンヌによって6haを所有しています。ブルゴーニュ地方で多く見られる根強い文化と同様にデュガもテロワールを優先した生産を行っており畑、醸造所の両方において不干渉主義を貫いています。
平均40年、一部のブドウは70年にも及ぶ古樹をジュヴレ・シャンベルタン村に所有し、ブルゴーニュ・ルージュ、村名、ラヴォー・サン・ジャックを含む2つのプルミエ・クリュ、3つのグラン・クリュを生産。
ブルゴーニュ・ルージュはジュヴレ村にある村名格付けがされていない1.5haのクリマから、村名は3ha18区画から生産されていますが、ヴィンテージによってはデクラッセ(ブドウの格下げ)を行いプルミエ・クリュのブドウを使用して村名ワインを造る事も多い生産者です。いくつかの区画では馬を用いた耕作を行い土地の浸食を防ぐなど伝統的な生産方法が取られています。またクロード・デュガの特徴はブルゴーニュ地域の平均的な収量の半分以下の18hl/haという驚くべき低収量にあります。1本のブドウになる房の数自体は他の生産者たちとは変わりませんが低収量により凝縮感のある、より小さいブドウが生産されています。
肥料も一年を通して自然のものしか使用せず手摘みで収穫が行われます。
❦ 醸造
醸造もテロワールを表現する為に非常にシンプルです。
ブドウは100%除梗。野生酵母を用いコンクリートの中で2週間発酵、ピジャージュは1日に2回果実を傷つけないよう優しく行います。その後フランソワ・フレール社の樽に移され12〜18ヶ月熟成を行い無清澄、無濾過で瓶詰め。
ブルゴーニュ・ルージュは1年使用樽で14ヶ月、村名は新樽50%で残りは1年使用樽、プルミエ・クリュ以上は新樽100%で16〜18ヶ月熟成が行われます。