Domaine des Tilleuls
ドメーヌ・デ・ティユル
URL |
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設立 |
1930年 |
本拠地 |
Gevrey-Chambertin(ジュブレ・シャンベルタン) |
当主 |
Damian Livera(ダミアン・リベラ) |
畑の総面積 |
8.2ha |
❦ 詳細・歴史
ドメーヌ・デ・ティユルは協会の近く、古いシャトーよりも低い丘に位置している1920年に現当主の祖父によって設立された家族経営のドメーヌ。1986年には先代フィリップ・リヴェラに世代交代、そして2007年から現当主ダミアン・リヴェラによって運営されています。
1971年にはジャクリーン・リヴェラがジャン・マリー・ポンソ(現在のドメーヌ・ポンソの当主ローラン・ポンソの父親)と結婚した際にシャペル・シャンベルタンの一部とジュヴレ・シャンベルタン・キュヴェ・ラベイユなどの区画を失いますが現在はフィサン、オート・コート・ド・ニュイ、ジュヴレ・シャンベルタン、勿論シャペル・シャンベルタンに計8.7haの畑を所有しています。リヴェラ家はダミアンの代になるまではブシャールやルイ・ジャドといったネゴシアンに多くのブドウを売っていましたが、ダミアンは醸造所や畑の改装、植え替えを行い徐々にドメーヌ元詰めを増やしていきました。8.7haのうちの2ha分はまだネゴスに向けたものでしたがこれも年々減少しています。
まだ若いダミアン・リヴェラですがドニ・モルテの当主アルノー・モルテなど若手醸造家たちとの親交も深く知的好奇心が旺盛で様々なチャレンジを行っており、現在ではベタンヌ・ドゥソーヴ、ギド・アシェット、デキャンタ誌にも掲載される若手スター生産者の一人に挙げられます。
加えてバーガンディ・レポートを運営しているブルゴーニュ評論家ビル・ナンソンの隠れた優良10ドメーヌでもトップに選ばれました。
❦ 畑
父フィリップ、現当主ダミアンともに正直者かつ謙虚で自らが有名になるマーケティングを行うよりもブドウ畑にいる事を好む人間で熱心な栽培家。
そのためブドウ畑の管理には力を入れており、リュット・レゾネながらも除草剤、殺虫剤は一切不使用です。
❦ 醸造
100%除梗。伝統的なブルゴーニュの醸造方法を用いており天然酵母による発酵。樽熟成は11〜18ヶ月。新樽比率、樽熟成の期間はキュヴェごとに異なります。ドメーヌ・デ・ティユルはドミニク・ガロワ同様ジュヴレでも寒いカーヴを所有しており、このカーヴではマロラクティック発酵が非常に緩やかに行われるため、複雑かつ奥行きのあるワインが生み出されます。
SO2は少量のみ使用し、無濾過、無清澄で瓶詰め。