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Domaine Marc Roy

ドメーヌ・マルク・ロワ

ドメーヌ・マルク・ロワの写真1 ドメーヌ・マルク・ロワの写真2 ドメーヌ・マルク・ロワの写真3
URL https://www.facebook.com/domainemarcroy
設立 1982年
本拠地 Gevrey-Chambertin(ジュヴレ・シャンベルタン)
当主 Alexandrine Roy(アレクサンドリーヌ・ロワ)
畑の総面積 4ha
資料提供 TIRE-BOUCHON


❦ 詳細・歴史

フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区、ジュヴレ・シャンベルタン村に本拠を置く、世界的に高く評価されている家族経営の小規模なミクロ・ドメーヌです。
現在は4代目当主である女性醸造家、アレクサンドリーヌ・ロワ(Alexandrine Roy)氏が栽培から醸造までを主導しています。
かつては生産したブドウをネゴシアン(買い付け業者)に売却していましたが、3代目のマルク・ロワ氏から自社元詰めを開始。2003年に娘のアレクサンドリーヌ氏が引き継いで以降、その驚異的な品質向上により一躍トップドメーヌの仲間入りを果たしました。


❦ 畑

所有する畑の総面積は約4ヘクタールと非常に小さく、年間総生産量はわずか1万4,000〜2万本程度です。
ドメーヌが所有する畑はすべて「ヴィラージュ(村名クラス)」であり、プルミエ・クリュ(一級畑)やグラン・クリュ(特級畑)は所有していません。しかし、徹底した低収量管理と丁寧な手作業により、「1級や特級クラスに匹敵する複雑味とエレガンスを持つ」と専門家から大絶賛されています。
畑を庭園のように細部まで手入れし、わずかでも状態の悪い果実を排除する極めて厳格な選果を行っています。


❦ 醸造

ドメーヌ・マルク・ロワの醸造は、「伝統的な手法」と「最新設備による緻密な温度管理」を巧みに融合させたスタイルが特徴です。
現当主のアレクサンドリーヌ・ロワ氏は、「ワインの出来の80%は畑で決まる」という信念のもと、極限まで磨き上げた最高のブドウを使って以下の醸造プロセスを実践しています。

1. 自然酵母による「低温マセレーション」収穫された健全なブドウは、常温(自然な温度)のまま4〜5日間寝かされます。
これにより、まずは果皮から美しい色合いとピュアなアロマ、そして上品な風味をじっくりと抽出します。
発酵には培養酵母を使わず、ブドウに付着している自然酵母(野生酵母)のみでゆっくりと発酵を促します。

2. 人の手(足)による伝統的な「ピジャージュ」発酵中の温度管理などには近代的なステンレス製タンクの設備を導入し、衛生面と緻密さを徹底しています。
その一方で、発酵中に浮き上がってくる果皮や種を液体に沈める「ピジャージュ(櫂入れ)」は、機械を使わず人間の足で踏んで行う伝統的な手法を守り続けています。
これにより、果実を傷つけず、優しく雑味のないタンニンを抽出することができます。

3. テロワールを尊重した「樽熟成」醸造されたワインは、フランス産のオーク樽で約11〜12ヶ月間熟成されます。
樽の風味(バニラやトースト香)が強すぎてブドウ本来のピュアな果実味や畑の個性(テロワール)を消してしまわないよう、新樽比率は極めて慎重にコントロールされています。
アレクサンドリーヌ氏はボーヌの醸造学校を卒業後、オーストラリアやニュージーランド、南仏のワイナリーでも修行を積みました。現在でもアメリカ・オレゴン州のワイナリー(フェルプス・クリーク)で醸造コンサルタントを兼任しており、「1年に2度(北半球と南半球)ワインを仕込む」という圧倒的な経験値を持っています。この柔軟でモダンな視点が、ジュヴレ・シャンベルタン特有のタフな力強さに、シルキーできめ細やかなエレガンスを加えることに成功しています。