南アのナチュール系ワインメーカーのホープ「クレイグ・ホーキンス」

ナチュラルワインやオレンジワインの流れは、世界中至る所で起きていて、南アフリカのワインでもその存在感を出してきています。12月に入荷した南アのナチュールワインのなかから、最初に紹介するのはこちらです

 

 

Testalonga テスタロンガ

 

クレイグ・ホーキンスは、現在の南アフリカのナチュラル系ワインのトップであり革新的な生産者です。彼は、2006年にイーベン・サディの元で働いたあと、フランス、ポルトガル、スペインで修行し、2008年にテスタロンガという自分のワインを作り始めました。また、2010年からスワートランドのラマーズ・ショックのワインメーカーを勤めています。現在、オーストリアでコンサルタントもしています。

 

Craig Hawkins

Craig Hawkins

 

 

彼は、ぶどうを早めに収穫、セラーの中での干渉を最低限にするなど、とてもナチュラルなワイン造りをしています。培養酵母は使いません。

 

彼が、テスタロンガの名前でリリースした彼自身のワインは、ラマーズショックよりさらにナチュラルなワイン造りをしています。醸造中は二酸化硫黄の添加はしません。瓶詰め時にごく僅かな量を添加するのみです。ワインの出来映えによっては瓶詰め時に使わないこともあります。

 

余談ですが、ラマーズ・ショックのアシスタントワインメーカーであるユルゲン・ゴウズもインテレゴ (Intellego)という名前で自分自身のワインをリリースしています。彼もナチュラルなワイン造りをしていますが、テスタロンガほど型破りではありません。
クレイグは実験好きなこともあり、型にはまらないワインを作ります。長いスキンコンタクトで複雑性を高めます。彼は、澱との接触がワインの構成をに重要と考えています。エルバンディードは、ラマーズ・ショックの農場のぶどうから作られています。コルテスは、オブザーヴァトリーという農場のぶどうを使っています。

 

クレイグは、ポルトガルのドーロでもワイン造りをしています。彼は数年デュルク・ニーポートと一緒に働きました。そのときのつながりが元で、彼は、デュルク&ドーリ・ムーアというオーストリアのカントルムのワイン醸造も引き継いでいます。

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(余談)2011年のエルバンディート・コルテーズ・シュナン・ブランについて

南アフリカワイン&スピリッツボードがコルテース2011の濃い色調の酸化した個性のワインの申請を拒否したため、すでに先行予約が入っていたワインの輸出ができなかったということがあったようです。ジェイミーグードのブログに書いてありました。
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Testalonga 2014 El Bandito Skin Contact Chenin Blanc

テスタロンガ 2014エルバンディート・スキンコンタクト・シュナン・ブラン

希望小売価格:4500円(税抜)

品種:シュナン・ブラン 100%

El Bandito Skin Contact Chenin Blanc

El Bandito Skin Contact Chenin Blanc

4週間スキンコンタクトをしながら発酵させています。わずかに濁りが見られます。華やかなライチや白桃などのアロマがあります。若干のスパイシーさとタンニンもある複雑な味わいです。赤いリンゴの皮のような余韻が長く続きます。旨味はありつつも昼から飲んでもここちよい軽やかさのあるワインです。

 

Testalonga 2014 El Bandito Cortez Chenin Blanc
テスタロンガ  2014エルバンディート・コルテーズ・シュナン・ブラン

希望小売価格:4500円(税抜)

品種:シュナン・ブラン 100%

 El Bandito Cortez Chenin Blanc

El Bandito Cortez Chenin Blanc

スキンコンタクトは行なっていないキュヴェです。42年の古木のシュナンン・ブラン。ピュアなシュナン・ブランのはちみつやリンゴ、洋ナシのアロマ。ミネラルとスパイスも感じられます。僅かに酸化傾向があり、味わいは複雑です。2014年は、すばらしい酸味があり、バランスのとれたエレガントな仕上がりになっています。

 

生産者情報: Testalonga

 

 

彼のワインはラベルデザインがいつもおしゃれな感じです。
(画像はツイッターから拝借)

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