ジュラの鬼才ジャン・フランソワ・ガヌヴァの最新ヴィンテージ限定入荷
今日も引き続き希少ワインが入荷!!
ジュラの鬼才ジャン・フランソワ・ガヌヴァの最新ヴィンテージのご紹介です。
ジャン・フランソワ・ガヌヴァはベタンヌ&ドゥソーヴ、メイユール・ヴァン・ド・フランスといったフランスの著名評価誌で高い評価を獲得し、星付きレストランを筆頭にフランス本国、北欧、イギリスで人気のジュラ生産者。
一般的なジュラのクラシックなワインではなくブルゴーニュ・スタイルの洗練されたクリアなワインを多く生み出している事で知られ、生産量も少ない事から日本への割当も極少量です。
フランス本国のネットショップでもお一人様1本までと厳しく制限される人気には驚き。
ちなみに今年フランスに行った時リヨンの酒屋には全然見当たらなかったです。
今まではかなりなワイン通の方のみに人気だったので希少な割にはゆっくり動いていましたが
今年アメリカの某ワイン評価誌が高い点数を付けたことが山本昭彦さんのワインレポートで掲載されると今まで3,4ヴィンテージくらいあった在庫が一気に減ってしまいました。
今回入荷したのはその某評価誌が95点とか100点とか付けたヴィンテージ。全アイテム90点以上とのことですがベタンヌ&ドゥソーヴ、メイユール・ヴァンも変わらず高評価です。
以前に比べて本当に少量入荷となりました。
アイテムのご紹介の前に
ガヌヴァは醸造中、瓶詰め時にSO2を入れる事がない為、ピジャージュ(タンク内の上部にあがってくる果帽を下にたまるぶどうジュースに漬け込む作業)やルモンタージュ(ワインのタンクの下部から最上部へのパイプを繋ぎ、ワインを循環させる作業)を行いません。その為ワインが空気とふれあう事が少なく非常に還元的な状況でワインが造られています。
還元香自体はさほど強くないのですが、あまりにも還元的な状態のため、若いうちに飲む場合、抜栓直後は香りも味も全く上がってこないということがしばしばあります。
その為若いうちは抜栓を早めて空気と触れさせるかデキャンタージュをして香りが上がってくるまで待ってからお楽しみください。
上級キュヴェは3〜5年寝かせると衝撃的に美味しいですので寝かせる余裕の有る方は是非取っておきましょう。
ではワインのご紹介です。
2014 Côtes du Jura Poulsard Cuvée les Enfant Terrible 通常価格6,000円(税抜)
灰色&白色泥灰土に植わる1959年植樹された古樹のプールサールを使用。
収量が10hl/haと非常に厳選されており、多いときで年産2000本程と生産量が少ないこともあって久しぶりの日本への入荷となった希少キュヴェです。
熟成向けと言うよりは若いうちに楽しめるフルーティーなワイン。
2014 Côtes du Jura Poulsard Cuvée les Enfant Terrible 1500ml 通常価格13,500円(税抜)
マグナムサイズです。
2014 Côtes du Jura Pinot Noir Cuvée Julien en Billat 通常価格7,300円(税抜)
近年ジュラ地方は大幅に減少しているため通常別々にリリースしているジュリアンとアン・ビヤの2キュヴェをブレンドしてリリースされています。
ジュリアンは粘土石灰質土壌、アン・ビヤは標高の高いシスト土壌のブレンド。
コート・ドールの著名生産者の村名クラスに匹敵するピノ・ノワールです。
2014 Côtes du Jura Pinot Noir Cuvée Julien en Billat 1500ml 通常価格15,800円(税抜)
マグナムサイズは初入荷!
2014 Côtes du Jura Plein Sud 通常価格7,000円(税抜)
ジュラの土着品種トゥルソーを使用したキュヴェ。2014年から大幅に生産量が減少したとの情報もあります。
こちらは試みが非常にユニークで1949年の古樹と2000年に植樹した若木をブレンドしていますが、若木は接ぎ木無しの自根、しかもブルゴーニュのユベール・ラミー同様かつての密植を取り戻す為に行われているもので1haあたり25000本が植樹されています!ちなみに通常のブルゴーニュで1haあたり10000本の為、なんと2.5倍。(正確に言うと40%に当たる部分が40000本/haで栽培が行われています。)密植をすると養分を求めて根が地中深くまで伸びるためミネラル豊かで濃縮したブドウが収穫できます。評価誌によると5〜10年の熟成ポテンシャルがあるそうです。
テイスティングしてコメント書きたいですが雀の涙みたいな入荷量なので諦めます。
2014 Côtes du Jura Plein Sud 1500ml 通常価格15,000円(税抜)
こちらのマグナムも少量入荷。
2013 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée Florine 通常価格5,500円(税抜)
1986年に植樹されたガヌヴァの所有する中で最も若い樹齢28年のシャルドネ。
土壌は石灰質。ガヌヴァの造るシャルドネの中では最も外向的で早くから楽しめるワインに仕上がっています。
2013 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée les Grands Teppes Vieilles Vignes 通常価格7,500円(税抜)
本拠地ロタリエに隣接するヴェルシア村に位置する南〜南東向きの区画。
表土に小石の混じる赤色泥灰土と白色泥灰土に栽培される1919年植樹の古樹のシャルドネを使用。
バリックで発酵を行い、600L樽で22ヶ月熟成。
最もシャラスに似ている長期熟成向きのワインですが力強く骨格のある男性的なワインに仕上がっています。
10年を超す熟成に耐えられますが3年程経過すると凄みが出てきます。
2013 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée les Chalasses Vieilles Vigne 通常価格7,500円(税抜)
灰色泥灰土の畑に1902年に植樹された樹齢100年を超す古樹のシャルドネを使用。収量は15〜18hl/ha。醸造はグラン・テップと同じです。
グラン・テップよりも粘性が有り、円みを帯びた長期熟成型ワイン。
2013 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée Marguerite 1500ml 通常価格17,000円(税抜)
こちらも灰色泥灰土の畑に1906年に植樹された樹齢100年を超す古樹のシャルドネですが、このシャルドネはムロン・ア・クー・ルージュと言う生産量の少ない古代品種。ブドウの梗の付け根の色が赤くなることからこの名前が付けられました。
ガヌヴァのフラグシップに当たるキュヴェ。
生産量が少ない上にマグナムしか詰めていないためグラン・テップやシャラスに比べて知名度が低いですが、最も豪華で豊かかつ高密度の果実味が堪能できます。ブルゴーニュのグラン・クリュに匹敵するジュラ地方最高のブルゴーニュ・スタイルのシャルドネです。
10年以上は余裕で熟成するでしょう。そういえば昔これ飲ませた時モンラッシェって言ったソムリエいたなーとか懐かしく感じます。残ったら買っても良いのかな。
2012 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée Marguerite 1500ml 通常価格16,000円(税抜)
2012年ヴィンテージも同時に入荷しましたがこちらは4本ほど蝋キャップに欠けがあります。
蝋の欠けていないものから出荷致しますのでご了承ください。
2013 Côtes du Jura Savagnin Cuvée Chalasses Marnes Bleus 通常価格8,300円(税抜)
青色泥灰土で栽培されるサヴァニャンを使用。1933年に植樹されたものです。ウイヤージュを行いながら2年間600L樽で熟成させており、酸化のニュアンスはありません。
酸化のニュアンスのないサヴァニャン最高峰のワインです。
2013 Côtes du Jura Savagnin Cuvée Chalasses Marnes Bleus 1500ml 通常価格20,000円(税抜)
マルヌ・ブルーのマグナム初めて見ました。これはかなり希少だと思います。
2005 Côtes du Jura Savagnin Cuvée les Vignes de Mon Père 1500ml 通常価格28,000円(税抜)
マルヌ・ブルーと同じ青色泥灰土で栽培される1930年に植樹された古樹のサヴァニャンを使用。
こちらは600L樽で130ヶ月(10年10ヶ月)ウイヤージュ(熟成によって目減りした樽の中に同じワインを継ぎ足すこと。)しながら熟成。
ウイヤージュしていますが酸化防止剤を添加する事なく10年以上熟成しているので若干の酸化のニュアンスが加わります。
某評価誌で100点らしいですね。
値上がりだけは勘弁してもらいたいです。
2002 Côtes du Jura Savagnin Cuvée les Vignes de Mon Père 通常価格12,500円(税抜)
バックヴィンテージの2002年も合わせて久しぶりに入荷しています。
2008 Côtes du Jura Chardonnay Cuvée la Cuvée du Pépé 通常価格14,000円(税抜)
酸膜酵母の下で7年間熟成させた後にリリースされたガヌヴァの最新キュヴェ。ヴァン・ジョーヌを名乗る為にはサヴァニャンを使用する必要がありますがこちらはシャルドネを使っているためヴァン・ジョーヌを名乗る事が出来ません。シャルドネをわざわざヴァン・ジョーヌ方式で造ると言う試みはガヌヴァならではですね。