ピュアでエレガント、価格は控えめな高品質ブルゴーニュ
ヴォルネイに本拠を置くティエリー・グラントネイはメキメキと頭角を表しているドメーヌです。
元詰めワインの⽐率が徐々に増えていますが、現在もトップ・ネゴシアンが買い付けているため、元詰めワインの生産量が少なく、毎年日本への輸入数は割り当てとなっています。
Domaine Thierry Glantenay
ドメーヌ・ティエリー・グラントネイ
ヴォルネイに本拠を置くティエリー・グラントネイはメキメキと頭角を表しているドメーヌです。2005 年に引退した父からドメーヌを引き継いだティエリーは、すぐに除草剤を止め、収量を落とし、新樽比率を下げ、全房発酵も50%程度まで導入。醸造でも酵素の添加はせす、亜硫酸は少量添加するだけ。ワインはピュアでエレガントなスイタイルへと変化し、ジャンシス・ロビンソン、ニール・マーティン、ウィリアム・ケリーら英米の主要な評論家達からブルゴーニュの有望ドメーヌとして高く評価されるようになりました。
ドメーヌのワインはクリーンでフレッシュ、繊細な果実と上品なタンニン、そして傑出したフィネスが備わっています。最高95 年に達する貴重なヴィエイユ・ヴィーニュを所有しているため、フィネスを備えた凝縮したブドウを得ることができるのがドメーヌの大きな強みです。トップ・ネゴシアンが買い付けているため、元詰めワインの生産量が少なく、毎年日本への輸入数は割り当てとなっています。しかし、「消費者を尊重している。大勢の人に飲んでほしい。」と言う良心的なティエリーのおかげで価格は控えめなままです。ワインレポートでも「レジョナルからプルミエ・クリュまで、価格以上の価値を持つワインばかり」と、コメントされています。
ドメーヌ・グラントネイは20 年以上前に発売されたパーカーの『ブルゴーニュ』において、「⽣産量の半分以上をネゴシアンに売ってしまう。元詰めワインの大部分はヨーロッパの特定個人客に売られる。」と記述されていました。ティエリーの参画後は、元詰めワインの⽐率が徐々に増えていますが、それでも4 種類のプルミエ・クリュをネゴシアンに販売しています。1992 年からドミニク・ローランとの取引が始まり、2009 ヴィンテージからはドメーヌのワインの高い品質に感銘を受けたマダム・ルロワともを取引を開始しました。しかも、ドメーヌ・グラントネイはマダム・ルロワとドミニク・ローランから絶大な信頼を受けているため、ワインはすぐには引き渡されずグラントネイのカーヴで6~8 ヶ⽉の熟成を経た後に（収穫翌年の春、マロラクティック発酵を終わってから）引き渡されています。ドメーヌで元詰めされるワインは年間15,000〜20,000 本のみで、それ以外のものはキュヴェに応じて、生産量の6 割からバリック1 樽程度がメゾン・ルロワとドミニク・ローランに売却されています。霜害続いて⽣産量が激減したため、ルロワとの取引は2013 ヴィンテージで止めてしまいましたが、ルロワは今も購入を希望しているそうです。
ティエリー・グラントネイ自身による2018 ヴィンテージのコメント
2018 年の冬は比較的寒く、3 ⽉になっても寒さと雨がちな天気が続きました。しかし、4⽉は非常に暑く、冬からいきなり夏へと季節が変わりました。このため、芽吹きは2017 年よりは遅かったものの、ブドウ木は成⻑の遅れを一気に取り戻しました。
晴天と暑さは4 ⽉中続き、5 ⽉と6 ⽉にはブドウの生育に程良い雨がありました。2017年と同じく開花は非常に早く行われました。
7 ⽉と8 ⽉は乾燥して非常に暑く、一部には焼けたブドウも見られましたが、収量への大きな影響は殆どありませんでした。
8 ⽉15 日からブドウの成熟が一気に進み、収穫は9 ⽉1 日から始まりました。
収穫と醸造は順調に進みました。収穫ブドウの状態は完璧で、2017 年とほぼ同じ収量のブドウが得られました。
ワインは美しい色合いで、タンニンがあるため、抽出を少なめにするためにピジャージュは最小限に抑えました。アルコール度数が高いため、一部のキュヴェは発酵が⻑く続きましたが、最終的に、力強く濃厚ながらもフレッシュで酸のあるワインが出来上がりました。
熟成はバリックで14〜18 ヶ⽉間かけて行い、瓶詰めは2020 年の2 ⽉から4 ⽉にかけて、無清澄・無濾過で行いました。
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2018 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
価格：¥3,600 (税抜)
ヴォルネイのブルゴーニュ格付けの3 つのクリマのブドウのアッサンブラージュで、平均樹齢40年の古木のブドウから造られる。
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2018 Volnay
ヴォルネイ
価格：¥6,000 (税抜)
En l’Ormeau アン・ロルモーとLes Lurets レ・リュレの2 つのプルミエ・クリュのブドウが、6 割近くアッサンブラージュされ、平均樹齢50 年のヴィエイユ・ヴィーニュのブドウから醸されるドゥミ・プルミエ・クリュと呼べる村名ヴォルネイ。
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2018 Volnay 1er Cru Brouillards
ヴォルネイ・1er Cru・ブルイヤール
価格：¥7,000 (税抜)
ブルイヤールは隣村のポマールに隣接する一級畑。ドミニック・ローランが毎年樽で購入するほど安定感のあるキュヴェ。ドメーヌの区画は、このクリマの最中心部で、ルイ・ボワイヨの区画の隣に位置する。
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2018 Volnay 1er Cru Santenots
ヴォルネイ・1er Cru・サントノ
価格：¥8,200 (税抜)
ドメーヌの区画は、レ・サントノ・ドゥスの上部中心部にあり、ジャック・プリウールとドメーヌ・アンポーの区画に隣接する。生産量の一部はドミニク・ローランによって購入されている。過去にはメゾン・ルロワも購入していたことがある。
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2018 Volnay 1er Cru Clos de Chênes
ヴォルネイ・1er Cru・サントノ
価格：¥9,300 (税抜)
カイユレと双璧を成すドメーヌのヴォルネイのフラッグシップキュヴェ。ドメーヌの区画はクロ・デ・シェーヌのクリマの中心部のやや北寄りで、ドミニク・ラフォンの区画の隣に位置する。生産量の一部はメゾン・ルロワによって購入されている。