ボルドー・ワインの移り変わり

Anyway-Grapesとしては珍しいボルドー・ワインに関する記事です。ボルドーって持っている知識がいつの間にか変わってしまう地域だなーと思ったので軽くご紹介。

ブルゴーニュやローヌ、アルザスなどの地方だと家族経営のドメーヌが多く買収は大手ネゴスを除いて頻繁に起きませんが、ボルドーでは結構盛んなイメージ。大規模な資金投入が行われたり方針が変わったりすることからシャトーの買収問題はワインの品質に対して大きな影響を与えます。

一例として近年、と言っても2006年にシャトー・ヴィオレットが、カトリーヌ・ペレ・ヴェルジェ氏に買収されて以来トップ・シャトーの仲間入りを果たしたことが挙げられますが、こういった事例は意外と多く改めて勉強しなければ取り残される地域だと実感しました。買収事例は他にはAnyway-Grapesのワインではシャトー・ルシアシャトー・キノー・ランクロがそうでした!2本とも一世を風靡したワインですが、シャトー・ルシアは2012年に所有者が代わり、キノー・ランクロは2008年にシュヴァル・ブランを所有するベルナール・アルノー&アルベール・フレールに売却されています。

ボルドー・ワインの移り変わりとしては後はサン・テミリオンの格付け、クリュ・ブルジョワがありますね。こちらは本当に面倒です。

サン・テミリオンは新しい格付けが発表されるやいなや裁判というお家芸を披露してから確定。今は2012年のものが最新版です。クリュ・ブルジョワは格付けが廃止され、ヴィンテージごとにクリュ・ブルジョワ認証が行われるというスタイル。この為、2003年クリュ・ブルジョワ最上位格付けであるクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに指定された9つのシャトーがクリュ・ブルジョワから脱退しています。

 

メドック格付けシャトーも買収が盛んでボルドー地方は情報をしっかりと追わないとどのシャトーがお買い得なのか分からなくなってしまいますね。

 

 

当店の旬なボルドー・ワインはこちら。

2006 Château Goubau la Source 2,920円(税抜)

2005年に購入したベルギー人夫婦が造る、二人の世界No.1ソムリエがブラインドテイスティングで髙く評価した新時代ボルドー。クルティエを通さず日本に入っている為、お買い得な価格ながらも高品質なボルドー。

2010 Château Patache d’Aux Cuvée Flora 6,640円(税抜)

ベタンヌ&ドゥソーヴ2ツ星生産者、高い品質からフランス国内で高い人気を誇り数々のレストランで使用されているシャトー・パタッシュ・ドーから良作年のみ生産されるスペシャル・キュヴェ、フローラが4年ぶりに日本入荷しました!

2012 Lagneaux à Pauillac 10,800円(税抜)

シャトー・プティ・ボックの所有者ガエタン・ラニョーがポイヤック村に所有するもう1つのシャトー。フランスで最も権威あるワイン専門誌ギド・アシェット2016年度版でク・ド・クール(最も心に残る1本)に選出。この年ポイヤック村でク・ド・クールに選出されたのはラニョー・ア・ポイヤック、シャトー・ラトゥール、シャトー・ムートン、シャトー・ラフィットの4シャトーだけです!

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