ローヌの神様 ジャック・レイノのワイン
奇才ジャック・レイノのワイン
1996年、1993年ヴィンテージのシャトー・ド・フォンサレット、キュヴェ・シラー(Côtes du Rhône Château de Fonsalette Cuvée Syrah) が入荷しました。
ジャック・レイノが手がけた最後のヴィンテージと言われる1996年と、ロバートパーカーの飲み頃予想2000年〜2015年の構成のしっかりとした1993年ヴィンテージのフォンサレット・キュヴェ・シラーです。
フォンサレットのキュヴェ・シラーは生産量が非常に少ないことで有名で、パーカーのローヌの本では、「雀の涙ほど」と表現されています。
北向きの畑に植えられたシラーは、もともとエルミタージュのシャーヴからもらったもので、凝縮感と冷涼感を併せ持った非常にエレガントなシラーです。
30年は熟成すると言われるフォンサレットのキュヴェ・シラー。そろそろ飲み頃ではないかと思います。世界中に欲しい人がいるので、それなりのお値段ですが、現行ヴィンテージも入手困難なシラー、さらにローヌの神様ジャック・レイノが手がけたワインです。ファンだったら一度は飲んでみたい、昔飲んだ方は、きっともう一度飲んでみたいワインだと思います。
ご興味あるかたはぜひお問い合わせ下さい。
Côtes du Rhône Château de Fonsalette Cuvée Syrah 1993
コート・デュ・ローヌ・シャトー・ド・フォンサレット・キュヴェ・シラー
ぶどう品種:シラー100%
Côtes du Rhône Château de Fonsalette Cuvée Syrah 1996
コート・デュ・ローヌ・シャトー・ド・フォンサレット・キュヴェ・シラー
ぶどう品種:シラー100%
生産者情報:Chateau Rayas
せっかくなので、
ロバートパーカーのローヌワインやインポーター資料を参考に、フォンサレットについてまとめてみました。
シャトー・ド・フォンサレットは、1945年にエマニュエルの祖父のルイ・レイノーが購入した畑で、シャトーヌフ・デュ・パプの外側のラガルド・パレオルの近く(AOCではコート・デュ・ローヌになる場所)に畑があります。シャトー全体は300エーカーあり、そのうちの30エーカーにグルナッシュ、サンソー、シラー、グルナッシュ・ブラン、クラレットとマルサンヌが植えられています。
フォンサレット収量はライヤのシャトーヌフと同じぐらい低く、醸造は、ライヤと同じセラーで行なっています。ここではコート・デュ・ローヌの白、赤とこの地方では珍しいシラー100%のワインがごくわずかだけ造られています。
フォンサレットの赤は、ほとんどの大多数のシャトーヌフより良質なワインと言われています。
この地方ではめずらしいシラー100%のワインは、他のフォンサレットにはブレンドされない畑のぶどうを使っています。メインのシラーは、ジャックの父、ルイ・レイノーがエルミタージュのジェラール・シャーヴから入手した挿し木がもとになっています。ぶどうは北向きの畑に植えられており、他の畑より冷涼です。濃密で凝縮感があり、ワインが開くのに15から20年は必要です。
フォンサレットの白は、グルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、クレレットのブレンドで、ヴィンテージごとにブレンド比率は異なります。厚み、なめらかなテクスチャーがある伝統的な白ワインです。
フォンサレットのコート・デュ・ローヌの赤は、20年、シラーのキュヴェは、30年の熟成能力を持っています。
コート・デュ・ローヌで最高のワインと言えます。
生産量は、非常に少なく白が500ケース、赤が1666ケースです。
現在の醸造家エマニュエル・レイノについて
シャトーヌフ・デュ・パプの神とも言えるジャック・レイノのスピリッツを受け継いだのが、甥のエマニュエル・レイノです。
伝説のジャック・レイノが1997年に急逝したとき、彼の妻は、すでにシャトー・デ・トゥールを造っていた甥のエマニュエル氏に、シャトー・ライヤとシャトー・フォンサレットの両方を引き継いでくれないかと頼み、彼はそれを承諾ました。
エマニュエル氏は、シャトー・ライヤという評判のワイン造りを任された事で悦に入ったりすることはなく、毎日ほとんどの時間を畑で働くことに費やし、先代が築いたワインの名声を守るという重責のもと、シャトー・ライヤ、シャトー・デ・トゥール、シャトー・ド・フォンサレットの3つのワインを造っています。