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シャンパーニュ地方 (2001)

2001年は9月に降ったブドウの成熟を妨げる雨によって荒らされた嘆かわしい年になりました。この年の気候条件に戻りましょう。
この年のシャンパーニュの平均気温は他のフランスの地方同様に例年を1.3℃上回りました。

降水量は1000〜1250mmと9月に大量の雨が降った事から例年を大幅に上回りました。冬はとりわけ穏やかながら雨が多いシーズンに。ランスを例に挙げると、1月の最低平均気温は1.1℃だった一方で最高気温は1月5日に12.9℃を記録。 また降水量76mm、日照時間55時間、最高風速は23m/秒を記録しています。この結果からも分かるように冬は確かに穏やかかつ湿潤で土壌は潤っていました。しかし2月と3月も同様雨は止まず悪天候が続きます。
春に入っても霜、雹、雪が立て続けに降るなど全く喜べません。
ランスの気象台は4月8日にマイナス1.6℃、4月25日に最高気温22.2℃を観測しています。
しかしながら5月の最終週からは5月28日には最高気温27.5℃を記録したように急激に夏のような天候に変わりました。6月後半にはランスで32.8℃、バルジー・シュル・マルヌで36℃を記録した26日のような灼熱の天候の中、素晴らしい開花が始まりました。6月の日照時間はランスで230時間を記録しています。
この状況の恩恵を受け、ブドウは収量が増えると予測されましたが残念ながらこの暑いシーズンは長くは続きませんでした。実際に7月からはまたも雨が降り始めます。ランスでの降水量は月に106.6mm、7月5日だけで41.4mmを記録。 更に7月16日の気温は8.3℃という恐ろしい気温を記録、それに加えて雹も記録されており多くの区画が破壊されました。
8月の日照時間は239h、かなり涼しい気温で雨と雹も記録し、この気候から生産者はベト病の攻撃と直面します。

それに反して8月の終わりには安定した日照量が戻ってきたおかげでブドウは成熟の継続を果たしましたが9月にはまた雨が降ったため生産者たちは一息つく事も出来ませんでした。 いくつかの生産者のブドウを除いてブドウは規定の最低潜在アルコール度数に達する成熟に達成する事が出来ず、多くの生産者は格下げを恐れます。灰色カビ病も確認されています。
収穫はシャルドネで9月22日に修正され、ヴァレ・ド・ラ・マルヌでは10月2日まで収穫が行われました。多くの生産者たちは雨の中収穫、選果を行い最悪の事態は避ける事が出来ています。
この年に生産されたヴィンテージ・シャンパーニュは多くはありません。

[参照元: www.vin-vigne.com]