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コルシカ島 (2010)

コルスの2010年は白ワインが赤ワインを大幅に上回ります。パトリモニオとヴァン・ド・コルスでは美しい発見があります。確かに長期熟成には向いていませんが若いうちに飲んで楽しめるワインです。 コルスはこの次に訪れる難しい2011年ヴィンテージを理解するため、この困難なヴィンテージをうまく乗り切りました。

実際冬は降水量が500mmに達する等過度の雨に襲われます。この雨の唯一の利点は水分の補充が出来たくらいです。しかし雨だけはなく雪と寒い気温もブドウ畑を襲い、雪によって寒さがもたらされた為に生育サイクルに遅れが生じました。
この殆どやむ事のない雨によってブドウの質は低下し栽培が難しくなった上、湿潤な気候からベト病が蔓延します。 この攻撃の終わりを垣間みる為には暑く乾燥した夏まで待たなければなりません。実際この年の夏は日照量が多く乾燥した穏やかな季節でブドウの成熟に好ましい環境に変わりました。

収穫は早熟なブドウ品種で9月頭からはじまり、ニエルッキオなどの晩熟な品種に至っては10月の後半まで掛かっています。9月中旬には再び雨が降った事から品質を低下させないか頭を悩ませましたが、大きな損害は見られていませんでした。

赤ワインは繊細かつ素直なワインができあがり、長期熟成には向いていないものの早熟な品種から造られたロゼワインと白ワインはとても興味深いものとなっています。ミュスカはこの比較的寒く雨の多かったヴィンテージにて良く成長し、非常に良いバランスの熟成を迎えたためとても美しい甘口ワインが出来上がりました。

[参照元: www.vin-vigne.com]