ジュヴレ・シャンベルタン注目の生産者！
昨日に引き続き、ブルゴーニュの新着第2弾のご紹介。
今日はジュヴレ・シャンベルタンに本拠地を構えるドメーヌ・デュロシェの最新ヴィンテージです。
アルマン・ルソー、ドメーヌ・トラペ、フーリエ、デュガ、デュガ・ピィにドニ・モルテ。
錚々たるスター生産者が存在するジュヴレ・シャンベルタンで今注目を集めているドメーヌがこのデュロシェ。
実はその歴史は意外と古く、1933年と非常に早い段階で既にドメーヌ元詰めを開始。長い間個人客や地元のレストランの間だけで消費されていたためあまり知名度はありませんでしたが、2008年に現当主ピエール・デュロシェがドメーヌを引き継ぐと瞬く間に評論家から高い評価を獲得、一躍注目を集めます。某アメリカの評価紙やティム・アトキンなどが絶賛したのに加えて昔からの顧客を大切にしているため市場に出回る量は少なく、特にフラグシップのクロ・ド・ベーズとグリオット・シャンベルタンは入手困難になってきています。（グリオット・シャンベルタンはそもそも所有面積0.019haなので見かける方が難しいですね。）
今回は5アイテム入荷しました。
2014 Gevrey-Chambertin 会員価格5,580円(税抜)
最高樹齢60年のブドウを使用。
2012年にグリオット・シャンベルタンを単独でリリースするまではグリオットはジュヴレ・シャンベルタンに混ぜられていたりしたそうです。なんと贅沢な。
まだこの価格と言うのがありがたいです。かつて人気になり急激に値段が上がったフーリエはともかく、ティユルという日本ではマイナーですが海外での評価が上がった生産者も5000円くらいから7000円後半まであがりましたし、同じようになるのかな。と少し不安です。
デュロシェのキャラクターを掴むのに最適な1本。ジュヴレらしい鉄分を感じさせながらもタンニンは細かく、ジューシーかつ柔らかな果実味が堪能できます。
2014 Gevrey-Chambertin Aux Etelois 会員価格7,650円(税抜)
個人的に最もお買い得だと感じるアイテムがこちら。オー・ゼトロワ。
グリオット・シャンベルタン、シャルム・シャンベルタン下部に位置する区画です。
当然国道沿いは村名レベルでしょうが注目すべきはシャルムとグリオットに挟まれた三角のゾーン。
地質を調べたところ下部は違いますが三画の所はグリオット、シャルムと同じ地質。
なぜグラン・クリュ、プルミエ・クリュに指定されなかったのか不思議な区画です。
デュロシェが所有するオー・ゼトロワはこの三画部分グリオット側（デュガのグリオットと隣接）しているところから縦1列。
説明が難しいのでHPから写真を拝借しました。
この内下部の区画は村名のジュヴレ・シャンベルタンになり、上部（グリオットの横の三画の所から少し下まで）をオー・ゼトロワとしてリリース。
デュロシェのグリオットは唯一全房発酵を取り入れているのでグリオットと比較する事は出来ませんが、グリオットのキャラクターを所有したミニ・グリオットと呼ぶべきワインで村名とは思えない複雑さがあります。オススメです。
2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru Lavaux Saint Jacques 会員価格10,800円(税抜)
最も古い樹齢で90年にもなるラヴォー・サン・ジャック。ジュヴレ・シャンベルタンを代表するプルミエ・クリュの１つです。標高が高く谷間から涼しい風が吹くため冷涼な区画でデュロシェが所有するプルミエ・クリュでは最も男性的なワインが生み出されます。
長期熟成向けワインですが、若いうちからもデキャンタージュすることで楽しめますし、ポテンシャルの高さを感じられます。
2014 Latricières-Chambertin 会員価格16,800円(税抜)
デュロシェの所有するラトリシエール・シャンベルタンはシャンベルタンに隣接する優れた区画。
こちらも冷涼な区画で、グラン・クリュらしい偉大な骨格がありつつも繊細かつ華やかなワインが生み出されます。数本のみ入荷しました。
2014 Chambertin Clos de Bèze 会員価格24,000円(税抜)
フラグシップの１つ、クロ・ド・ベーズ。
言わずと知れたジュヴレの2大グラン・クリュです。
樹齢90年以上で斜面上部から下部まで所有しているという優れたロケーション。
濃密かつ深遠と言われるブルゴーニュ最上級の区画。
こちらも数本のみ入荷です。