相手の性格にあわせたワインのプレゼント

新年あけて成人式がすぎると、もうすでに節分やバレンタインデーの案内が目につくようになりますね。

黒豆から大豆へ、おモチからチョコレートへ模様替え

 

 

さて、話は変わって、来店されるお客様のなかで、

「私は全くお酒が飲めないので、よくわからないのですが、ワインをプレゼントしたいんです」という方がいらっしゃいます。

 

そういう場合だいたい、予算は決まっているので、その中で、いつも飲んでいるワインや、食事の好み、年齢、性別、立場などいろいろおうかがしながら一緒に選びます。ギフトの場合は、ラベルも大事ですよね。

タイム社(タイム・ワーナーグループ)が出版している月刊誌のウェブ版Food &Wine に“7 Wine or Spirit Gifts for Every Personality Type”という記事が出ていました。
ちょっと日本人には、あれ?という部分もありますが、ご参考までにご紹介します。

 wine gift guide

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The Hipster (流行に敏感な人)

 

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(上のイラストは、The Hipsterの意味がよくわからなかったので、グーグルで画像検索して再使用が許可のものから拝借しました。サブカル系のおしゃれさんですかね?メガネとひげと帽子と自転車と音楽。カメラとかアートも好きな感じ)

◎おすすめワイン:ペティヤン・ナチュレ
フランスの古代スタイルの、ローテクなスパークリングがおすすめだそうです。その記事ではフランスのロワールのペティヤンが紹介されていました。フランスの古代スタイル(メソッド・アンセストラル)は、シャンパーニュのように二次発酵をさせず、一次発酵を瓶の中で行ない、発酵により発生した泡をそのまま閉じ込めています。いわゆる酵母や門出のリキュールなど添加しない原始的で自然な造り方です。澱引き(デゴルジュマン)しないので、澱もたくさん残っています。自然にシュールリー熟成なので、澱の旨味がじわっと感じられるやわらかな味わいです。

 

最近本当にナチュール系のワインが注目、というかすでに主流になりつつあるので、流行に敏感な人には、そういったタイプの泡というのもうなずけますね。(このタイプの人たちはワインの権威主義的なものから離れた存在とか好きそう〜)

Anyway では、残念!今ちょうど在庫がありません。サヴォワのジャッキーノのペティヤン・ナチュレ、ニュージーランドのB.K. winesのスパークリング、フランスの南西地方、コス・マリーンの・ペテイアン・プレスクアンビュルが以前はおいてありました。このタイプはややアルコールも低く泡立ちも強くないので、昼飲みにもおすすめです。
※余談ですが、コスマリーンは来日しています。明日のルヴァンナチュールさんの業務店対象試飲会でちょっとお話してくれるそうです。

 

Entertainer芸人、歌手、ダンサーなどのエンターテイナー)

◎おすすめワイン:イタリアのカジュアルなスパークリングワイン1ケース

イタリアのシャルドネから作られているクリーミーなスパークリングを1ケース、だそうです。紹介されていたワインの価格は13ドルのデイリーワインタイプ。量より質!なんでしょうか?エンターテイナーは、ストレスが高いので酒を大量に飲まないと辛いんですかね〜
イタリアの泡は、泡立ちもやわらかく、太陽の光をあびているのでフルーティで、シャンパーニュなどよりはごくごく飲みやすいと思います。

新年は、イタリアのスパークリングちょっと力を入れています。

1)カンティーナ・ディ・ドリアノーヴァ

I.G.T.パルテオッラ・カラリス・スプマンテ

サルディーニャ島のシャルドネで造ったスプマンテです。税込2000円以下というコスパのよい泡です。

生産者ページ:カンティーナ・ディ・ドリアノーヴァ

 

 

2)ボルゴ・インペリアーレ

D.O.C.オルトレポ・パヴェーゼ・ピノネロ・スプマンテ・ブリュット

ピノ・ロゼ・スプマンテ・ブリュット

新しくD.O.Cになったオルトレポ・パヴェーゼのスプマンテ。安定した品質のため世界中に輸出されています。

生産者ページ:ボルゴインペリアーレ

 

 

3)アンティカ・フラッタ

D.O.C.G.フランチャコルタ・ブリュット

イタリア最高級スプマンテのフランチャコルタ。シャンパーニュより熟成期間は長く、旨味とフレッシュでフルーティな果実味が特徴。120本限定ですが、新年特価で絶賛販売中です。ケース割引でさらにお得◎ 6本以上で送料無料!!

生産者ページ:アンティカ・フラッタ

The Whiskey Drinker (ウィスキー好きな人)

◎おすすめのスピリッツ:パイクス・ヴィルのストレート・ライ・ウィスキー

パイクス・ヴィルは、昔のライ・ウィスキーの作りを再現しており、「ライ・ウィスキーの貴族」とも呼ばれているそうですライ麦のスパイシーさと力強さが特徴で、おいしいんだけど、アルコール度数が110プルーフ(約55°)なので注意しましょうね、とあります。焼けそうですね。

ウィスキーは残念ながら置いてないですが、先日カルヴァドス、ヴィンテージ・アルマニャックを仕入れました。あと数は少なくなりましたが、試験管ボトルのおしゃれグラッパもあります。

 

◎ロジェ・グルー:カルヴァドス

◎ラベルドリーヴ:アルマニャック

 

 

The Wine Snob (ワインスノッブ)

◎おすすめワイン:カリフォルニアのカルト・カベルネ・ソーヴィニヨンまたはマイナー産地のワイン(例えばコルシカ)

 

記事には、オーヴィッドのヘクサメーター(Ovid Hexameter:285ドル)が紹介されていました。コンサルがミッシェル・ロラン、醸造家は、スクリーミング・イーグルのワインメーカーだったアンディ・エリクソンとのこと。スノッブは確かに高いカルトワインもらうと嬉しいです。「パワフルで樽の強いワイン好きじゃない」と言うかたでも、もらえるとなれば話は全く違います(笑)「日本入荷12本の正規品」「蔵出し」と一言あると嬉しささらに倍です。

そこまで予算がない場合は、コルシカワインやジュラワインという選択もありです。ワインも「地方の時代」ではないですが、地元品種で、自分たちのテロワール、個性を表現する優良生産者が増え、ことにコルシカ、ジュラは最近話題です。正しいワインスノッブには、中途半端な価格のボルドーやブルゴーニュ、カリフォルニアのカベルネよりもかえって喜ばれるでしょう。

 

カリフォルニアのカルトカベルネはないですが、カリフォルニアのカルトワインでしたらシン・クア・ノンがあります。毎年異なるセパージュとアーティスティックなラベルはギフトにぴったり。お子さんのバースデーヴィンテージに購入する、というのもおしゃれですね。

 

生産者ページ;シン・クア・ノン

 

コルシカは、ありますよ〜

コルシカのゴッドファーザー的存在のアレナ、花崗岩土壌のリオン・ド・ロカピーヌ、ステンレスですっきりと仕上げた海ワインのレヌッキなど、バラエティニ富んでいるので、好きなタイプを選べます。

 

生産者ページ:アントワーヌ・アレナ

生産者ページ:ペロ・ロンゴ

生産者ページ:レヌッキ

 

月末のジュラの試飲会もほぼ満席です。
最近ジャルアカデミーでセミナーもあったし、ジュラ注目されてますね〜

 

The Meat Eater(肉食の人)

◎おすすめワイン:ジンファンデルとドライエイジングしたリブアイ

 

ソノマの偉大なジンファンデルの生産者モーリッソンファミリーは、いつか食べるためにナチュラルな方法で牛を育てているのだそうです。リブアイステーキやバーベキューにはジンファンデル!確かにわかりますが、現在完売中。ほのかな甘みと土っぽさ、凝縮した果実味を持つワインとしては、南アのピノタージュがおすすめです。

生産者ページ:ライクス

 

The Francophile(親仏家)

◎おすすめワイン:シャプティエ・コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ・レ・ヴィーニュ・ド・ビラオー

ローヌのスーパースター、シャプティエがルーションで作るちょっとスパイシーでペパリーな赤ワイン。トップキュヴェは300ドルですが、これは14ドルとしては素晴らしい出来です。

お店のワインのなかに、シャプティエはないですが、この流れでチョイスすると、ローヌのスーパースターのJ.Lシャーヴが作るコート・デュ・ローヌがまず浮かびますが、残念、完売。

ローヌならヴァケラスの名手アムリエがおすすめです。ラングドックなら、ドゥマ・ガサックがやっているムーラン・ド・ガサックは、映画化もされたエメ・ギベール氏のストーリーも楽しいのでおすすめできますね。

生産者情報:アムリエ

生産者情報:ムーラン・ド・ガサック

 

 

The Celebrity Stalker(セレブストーカー)

◎おすすめスピリッツ:カサミーゴ・ブランコ・テキーラ

セレブのおっかけ?性格の方には、ジョージ・クルーニーがオーナーの非常に品質のよいテキーラ、だそうです。テキーラも今在庫はないですが、セレブオーナーのワインは以前扱っていました。アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピッドがペラン・ファミリーと作ったミラヴァル!夏のはじめにかなり広く出回るかわいいラベルのロゼワインです。ボーカステルのペラン・ファミリーが手がけているので、味には定評があります。私のまわりにはセレブストーカータイプの方はいないですが、そいういうストーリー付きでおいしいものは、ワイン好きなかたでもそうでない方にも喜ばれるので、まさにギフト好適品ですよね。

 

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さ、以上で終わりです。

日本人にぴったりあてはまる性格、という感じはないですが、何かの参考にしてみてくださいね。この感じで、「バブル期をまだ引きずっている課長に」とか、「ゆとり世代の後輩」とか、「まだ元気に活躍中の団塊の世代に」など日本っぽい性格で考えてみるのも楽しいかもしれません。おもしろいアイデアができたらぜひ教えてください◎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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