2018.5月新着シャンパーニュ

先々週の水曜日に来店した生産者のシャンパーニュが入荷しました。

いろいろあって遅くなりましたが他にも輸入元AOC Franceさんからシャンパーニュが入荷しているので合わせてご紹介します。

大阪に拠点を置いている小さな輸入元さんなのであまり市場では見かけませんがシャンパーニュ出身で醸造学校を出ているフランス人がやっているだけにクオリティは抜群。

とにかくバランスの良さが際立つシャンパーニュたちを見つけるのに秀でています。

ではご紹介。

先々週、来店してくれたシャンパーニュ・メーカー、オストムのスタンダード・キュヴェ。

シュイィのシャルドネ100％。30％を樽発酵で、マロラクティック発酵なし、4年熟成。

北からの涼しい風を山が遮ってくれる為、他のコート・デ・ブランよりも暖かいと生産者の方は言っていましたが、納得の味わい。マロラクティック発酵を行わずこのバランスの良さは秀逸です。

この味わいでなんで今まで無名だったのかと思いましたが、よくよく調べてみると世代交代し昨年のJeunes Talents du Champagne(若手の登竜門的賞)のシャルドネ部門を受賞した若手でした。

今後とも期待大です。

こちらはオストムのヴィンテージ、ブラン・ド・ブラン。

シュイィのシャルドネ100％。マロラクティック発酵は行わず、瓶熟は8年。

生産者の方も言っていましたがやはり2008年良いヴィンテージらしいですね。実際08ヴィンテージのシャンパーニュどれ飲んでも素晴らしい出来栄え。

こちらもまだまだ熟成ポテンシャルはありますが、程よい熟成感が堪能できます。

2004年に設立されたまだ新しいレコルタン・マニピュラン。

キュイ村のシャルドネ60％とヴェルジー村のピノ・ノワール40%のブレンド。

コート・デ・ブランに本拠地を置いていますが、キュイ村は石灰質が強い土壌ながら日照量が多い為、ふくよかでコクのある味わい。加えてヴェルジーのピノ・ノワールがエレガントなタッチを演出しています。

こちらはすっかり定番となったブールデール・ガロワ。

砂質土壌のマッシフ・ド・サン・ティエリーのピノ・ムニエはやはりヴァレ・ド・ラ・マルヌのものとは異なりフレッシュ、ジューシーで飲み疲れません。この地域近年かなり注目度上がっていますが、ブールデール・ガロワはその中でも秀逸な生産者です。

初入荷のアンリエ・バザン。モンターニュ・ド・ランス、ヴィレール・マルムリーに本拠地を構えるレコルタン・マニピュラン。

モンターニュ・ド・ランスでは数少ないシャルドネのプルミエ・クリュ、ヴィレール・マルムリーのシャルドネとヴェルジー、ヴェルズネイのピノ・ノワールのブレンド。

シャルドネがミネラリティとフローラルさを、ピノ・ノワールが骨格とフルーティーさを与えてくれており、1968年よりストックされているリザーヴ・ワインを30％使用することで深みと厚みが加わり、美しいバランスに仕上がっています。

こちらは先ほどご紹介したヴィレール・マルムリー村のシャルドネから造られるブラン・ド・ブラン。

この村は東向きの斜面で、シルトや粘土よりも石灰の礫が多い土壌。母岩の石灰が表土に近いためピノ・ノワールの栽培が多いモンターニュ・ド・ランスの中でもシャルドネに向いた土壌で、ミネラリーかつフローラルなシャルドネを生み出します。

こちらのキュヴェも1968年からストックされるリザーヴ・ワインを30％使用しています。

こちらはヴェルズネイ、ヴェルジーのピノ・ノワールから造られるブラン・ド・ノワール。

ヴェルジーのフルーティーさとエレガンス、ヴェルズネイの華やかさとスパイシーさが表現されており、2つのグラン・クリュのテロワールを余すことなく表しています。

シャルドネとピノ・ノワールのブレンドから造られるアンリエ・バザンのロゼ。

フレッシュなベリー系の繊細なアロマにミネラリーなタッチ。口当たりもミネラリーでタイト、凝縮した果実味を感じるしっかりとしたストラクチャーのあるロゼ・シャンパーニュ。