Bouzeron

ブーズロン

ブーズロンの地図

ブーズロンはコート・シャロネーズにある5つのワイン産地の1つでコート・シャロネーズの村名アペラシオンの中で最も北に位置するワイン産地です。1997年に地域名アペラシオンであるブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロンから村名アペラシオン、ブーズロンへと昇格しました。行政上は、ブルゴーニュ地域圏ソー ヌ・エ・ロワール県のブーズロン村とシャセ・ル・カン村にあたり、ブーズロンは人口150名弱の小さな村です。


気候と土壌

他のブルゴーニュと同じく暑い夏と寒い冬をもち、寒暖の差が激しい大陸性気候の影響を受けます。降水量は多いが一定の時期に限られており、秋は乾燥している事が多い地域です。標高270m〜350mの東または南東向きの斜面で土壌は石灰岩と白い泥灰岩が組合わさった土壌を持っています。


ワインのスタイル

ブルゴーニュでは珍しいというよりも唯一のアリゴテ種を使った白ワイン限定の村名アペラシオン。グラン・クリュ、プルミエ・クリュ共に存在しない上、クリュが表示できないアペラシオンです。アリゴテ種はピノ・ノワールと今はもう無いグエ種を掛け合わせてできた白ブドウ品種。ブーズロンで栽培されている>アリゴテは他の産地のアリゴテに比べると果皮が薄く黄金色をしていることからアリゴテ・ドレとも呼ばれています。このブドウからアリゴテに見られる溌剌とした酸に土壌から来るミネラル、レモンや白い花、ヘーゼルナッツのアロマを持つバランスの取れた白ワインが造られています。飲み頃は1年〜4年程。

ピノ・ノワールとシャルドネも栽培されていますが斜面麓で栽培されており、標高の高い斜面はアリゴテが植えられるなどアリゴテが市民権を得ており、高貴品種の扱いを受ける珍しい産地です。村名アペラシオンであるブーズロンはアリゴテ種にしか使えないため、シャルドネ、ピノ・ノワールはブルゴーニュ・コ>ート・シャロネーズの地域アペラシオンで販売されています。 ブーズロンの基本収量は55hl/haで最低天然アルコール度は9.5%。


ブーズロンの今と昔

ブーズロンは1997年に村名アペラシオンに昇格したばかりの新しいアペラシオンですが、ブルゴーニュの名門ドメーヌ、ルイ・ジャドを経営しているガジェ家のドメーヌ、ドメーヌ・ガジェやドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者の一人オベール・ド・ヴィレーヌが夫婦で所有するドメーヌ A.P.ヴィレーヌなど高品質なワインを造り出す名門が手掛けるなど、急成長を遂げている産地です。



生産者一覧