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ボルドー地方 (2000)

2000年のボルドー地方は夢のような、非常に偉大なヴィンテージとなりましたが、すべての人にとってそうだった訳ではなくソーテルヌ地方はむしろ管理が難しい年でした。実際、貴腐ブドウの収穫は10月に180mmもの降雨を記録した雨のシーズンにより中断されています。イケムなどの一部のドメーヌでは生産が行われましたが、残念ながらこの年のソーテルヌは脇 に置きましょう。

まずグラーヴのブドウ畑では春は暑く雨の多いシーズンになり、ブドウの発芽、開花が行われるには繊細なシーズンでした。しかし夏は暑く乾燥した素晴らしいシーズンで、収穫の際にはブドウは健康かつ非常に良い成熟を迎えます。
この年は非常に優れた品質のワインが出来たグラーヴの傑出したヴィンテージで、赤ワインはストラクチャーがしっかりあり長期熟成に向いています。白ワインも高純度で優れたバランスを保っています。

メドックでは4月と5月に季節平均を上回る暑さと雨が集中していました。この暑く湿潤な気候からベト病が発生しましたが、幸いな事にブドウの凝縮感を増し完璧な成熟を促す、暑く乾燥した夏によって蔓延は防がれます。
収穫はブドウに影響を及ぼさない小雨の降る中開始され、カベルネ・ソーヴィニヨンは緻密で深みのあるローブに非常に細かいタンニンを有しアルコールと酸のバランスが取れています。フィネス溢れる深遠なワインが出来た年で特にサン・ジュリアン、ポイヤックは壮大、マルゴーも素晴らしい出来映えでサン・テステフもそれに続きます。

右岸を見ていくと、品質は約束されていますが、ポムロル、サン・テミリオンともに選果が必須になりました。実際春は穏やかな天候ながらも例年よりも軽く湿潤で、夏は他のボルドーの地域同様に暑く乾燥したシーズンになりました。ブドウは非常に美しいバランスを持ったまま完璧に熟しており、ポムロルでは8月の暑さから例年よりも早く収穫が行われています 。
ポムロルも同様に非常に偉大なヴィンテージです!

[参照元: www.vin-vigne.com]