ショレイ・レ・ボーヌはブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌにある村名アペラシオンの1つで北をラドワ・セリニィ村、アロース・コルトン村、西をサヴィニー・レ・ボーヌ村、そして南をボーヌ村と隣接しています。行政上のブルゴーニュ地域圏コート・ドール県ショレイ・レ・ボーヌ村が生産地域に指定されています。
気候は他のブルゴーニュ同様、大陸性気候の影響を受けており、夏は暑く、乾燥した秋に寒さの厳しい冬をもっています。また秋に天候が変わりやすく出来るブドウに大きな影響を及ぼします。そのため毎年そのヴィンテージの個性を持った異なるワインが生み出されます。アロース・コルトンから続く斜面の麓にあり標高は230〜245mと低く傾斜も緩やかで比較的平坦な土地に泥灰質> 石灰岩の沖積土壌が広がっています。
赤白ともに生産されていますが赤ワインの生産が大半を占めており、栽培面積も赤ワイン110haに対して白ワインはたったの6haしかありません。アペラシオンが出来たのが1970年でそれまではAOCボーヌ、サヴィニィー・レ・ボーヌ、アロース・コルトンのアペラシオンで流通される事が多く、実際ショレイ・レ・ボーヌ村にある生産区域もほぼボーヌ村、サヴィニー・レ・ボーヌ村、>
アロース・コルトン村に隣接している区域にしかありません。コート・ド・ボーヌにある産地としては珍しくグラン・クリュ、プルミエ・クリュともに指定の無い村名アペラシオンです。
赤ワインはピノ・ノワールから若飲みに向いた軽やかでフレッシュかつ繊細、タンニンは強くはありませんが独特で、堅固な骨格がある5年〜10年程の熟成に耐えられるワインが造られます。一般的にはサヴィニー・レ・ボーヌとボーヌ村の特徴を併せ持った村と言われています。ショレイ・レ・ボーヌ以外にもショレイ・コート・ド・ボーヌ、コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュのア>
ペラシオンも名乗る事が出来ます。
白ワインはシャルドネ、もしくはピノ・ブランからフルーティーかつ溌剌としたワインが造られており、5年ほどの熟成によって円みをおび、長い余韻と力強いアロマを発揮します。
プルミエ・クリュが無い為、日本では馴染みの無いショレイ・レ・ボーヌですが優れた生産者も存在します。代表的な生産者にはまずトロ・ボーが挙げられます。グラン・クリュのコルトン、コルトン・シャルルマーニュを所有する事からショレイ・レ・ボーヌの生産者との認識が無いかもしれませんが本拠地はショレイ・レ・ボーヌにあり、ワインも上質なワインを造っています。他 にも今はありませんが、ワイン専門誌で高い評価を受けていたシャトー・ド・ショレイやレストラン人気の高いミシェル・ゲがこの地域の代表的な生産者に挙げられます。