2016年度ベタンヌ&ドゥソーヴ・ブルゴーニュ4つ星、5つ星編。

ワイン暦 2016年3月20日 Anyway Grapes Leave a comment

フランスで著名な評価紙の１つであるベタンヌ・エ・ドゥソーヴ（以降ベタンヌ）。

元々クラスマン（現メイユール・ヴァン・ド・フランス）というワインガイドから独立したミシェル・ベタンヌ氏とティエリー・ドゥソーヴ氏によるワインガイドです。

ミシェル・ベタンヌ氏は世界有数のテイスターとして知られておりフランスでは多大な影響力を持っていますが、著書がフランス語、そして評価対象がフランス・ワインに限定される為一部愛好家を除いて日本ではあまり馴染みがないかもしれません。

しかし今までパリで行っていた大試飲会（直訳）を今年東京で行うらしく今後日本のワイン市場にどのような影響を与えるのか注目です。

評価は分かりやすく生産者に対して0〜5の星を与え、試飲したワインにはコメント及び20点満点の評価が下されます。

試飲したワイン、生産者のみに評価を下すスタイルのため直近で試飲できていない生産者は評価されない点(フランスでは評論家嫌いの一流生産者もいますし、売り先が決まっているため評価される必要がないと考えている生産者も沢山います。)とあくまでベタンヌ発行チームの主観による採点だということに注意が必要です。

メイユール・ヴァン・ド・フランスとはメイユールの生産者評価が3点満点に対してベタンヌは5点という違いがあります。また星をとっている生産者の知名度もメイユールの方が高い。メイユールの評価は過去の実績も加えているような気がするのに対してベタンヌは新規生産者も登場することが多いです。新たな若手の発掘が出来るのがベタンヌの良い点ですね。

後はPrix Plaisirという“ガイド購読者が1168本の中からコストパフォーマンスの良いものを選出しベタンヌ発行チームの最終審査に通ったワインに与えられる賞”の受賞ワインも各地域のトップページにあり非常に魅力的です。同じく印象的だったワイン、著しい成長の見られるワイン、お買い得または特に成功を収めたワインも同様に纏められているため消費者からすると非常に重宝しますね。