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アルザス地方 (2010)

困難ではなく複雑かつ厄介なヴィンテージ程生産者の素質がより現れます。明らかに2010年は生産者の年になりました。
実際この年の気候条件は生育サイクルの経過を乱します。

冬は気温がマイナス20℃を記録するなど厳しく、春の初めは雹が降った事からブドウの芽が損傷、また花振るいや結実不良が起こりましたが、幸いな事に7月か>らは暑くなり、ブドウは成熟をスタートさせます。

このような天候から収穫が近くなって品種ごと、区画ごとにブドウの成熟が全く異なっていたことが確認されましたが誰も驚きませんでした。
収穫日はクレマンで9月13日、AOCアルザス、アルザス・グラン・クリュで9月25日、ヴァンダンジュ・タルディヴ、セレクション・ド・グラン・ノーブルで10月 12日に定められています。

この年の収量は減少しており、とりわけゲヴェルツトラミネールは多大な影響を受けたため、殆ど生産されていません。反対にピノ・グリは良い出来です。リースリングは非常に不均一ながらいくつかのものは熟成が期待できます。
最終的にはアルザスの良年と言う事が出来るヴィンテージになりました。

[参照元: www.vin-vigne.com]