Mâconnais

マコネー地区

マコネー地区の地図

マコネー地区はブルゴーニュ地方中央南部、コート・シャロネーズの南に位置しています。行政上はブルゴーニュ地域圏ソーヌ・エ・ロワール県にあります。ソーヌ・エ・ロワール県の県庁所在地はワイン名としても親しみのあるマコン。 ボジョレー地区をブルゴーニュ地方とするか1つの地域と見るかでフランスでは論争が起きていますが、ボジョレー地区をブルゴーニュ地方と見なさない場合のブルゴーニュ最南端のワイン産地でもあります。フランスでは大衆向けの大量ワイン産地として知られており、地元フランスで消費されるワインが多く見られますが>この地区にも特筆すべき地域があります。


気候と土壌

気候は他のブルゴーニュの地区と同様に厳しい冬と寒暖の差が激しい特徴を持つ大陸性気候に属されますが、地中海性気候の影響も受ける地区です。畑は多くが南向きの斜面で標高はコート・ドールに比べて高く350m〜400mのところにあります。この地域の人気の高いブドウ畑は粘土石灰土壌が多く見られます。

ワインのスタイル

白ワインはシャルドネを使ったフレッシュかつフルーティーな早飲みワインが多く造られていますが、一部、力強く長期熟成に向く良質なコート・ドールを思わせるようなワインが造られています。赤ワインはピノ・ノワールよりもガメイが使われる事が多いです。これは過去にブルゴーニュ公国に属していなかった事からガ>メイの栽培禁止令の適用範囲外だったため当時人気があったガメイを造り続ける事が可能だったことに由来します。原産地呼称最高格付けであるグラン・クリュはありませんが上質なワインが造られている地域もあります。


プイィ・ヒュイッセ

マコネー地区の中心であるマコン市から南に10km行ったところに広がるアペラシオンでマコネー地区を代表する銘上ワイン産地。豊満かつ堅固なワインで、エレガントかつフィネスのある魅力的なワインが造られています。ブリオッシュやハチミツ、白い果実に柑橘系を思わせる複雑なアロマを持っており、若いうちに飲む事>も出来ますが、長期熟成にも耐えられるワインもあります。 他にも1999年にアペラシオンに昇格したヴィレ・クレッセの他サン・ヴェランなどで上質なワインが造られています。


マコネーの著名生産者

マコネー地区を代表する生産者には、三ツ星レストランにもオンリストされるギュイモ・ミシェルやマコン地区最上の生産者であるギファン・エナン、長期熟成向けマコンに力を注ぐドメーヌ・ボングランの他、マコンの牽引役であるコルディエなどが挙げられます。近年ではコート・ドールの著名ドメーヌが乗り出すなど注>目されている産地です。



生産者一覧