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2011年は比較的バランスの取れた年になりました。生産者たちは赤ワインを犠牲にして多くのロゼワインを生産した年でもあります。
プロヴァンスの偉大なアペラシオン(コート・ド・プロヴァンス、バンドール、コトー・ディクサン・プロヴァンス、レ・ボー)では熟成に耐えられるしっかりしたストラクチャーを持った上質な赤ワインが出来上がりました。
この年の気候条件は特に夏が難しいシーズンとなります。冬は定期的に雨が降り生育サイクル中に必要な地中の水分を補填するなど最適なスタートを切りましたがそれに反して、春は日照量がとても多く乾燥しており、エクスでは日照時間970時間を記録。
この気候から早熟かつ均一な生育サイクルとなります。夏は晴れの日と雨の日が交互に来るなど不安定な気候でしたがブドウの成熟に最適な環境となりました。
成熟の最終段階は局地的な雨が降った事によって促進されましたが、一部の場所では残念ながらワインに不安定さをもたらすアンバランスな成熟がもたらされたため、選果は必須となりました。
収穫は8月の最終週よりスタートし9月終わりまで掛かっています。
この年のワインは古典的でバランスが良く、赤ワインでは美しいストラクチャーを持っており、いくつかのキュヴェは熟成させる事も可能です。
ロゼはエレガントかつアロマティックなワインでフレッシュ感と厚みのバランスが取れています。バンドールも素晴らしいですが、この年最も成功したのはコトー・ヴァロワとコトー・ディクスの赤、ロゼワインです。