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2002年は一部の場所を除いてはボルドー全体で非常に良い成功を収めた年になりました。
ソーテルヌ地区では旱魃が畑にダメージを与えます。2002年はここ75年で最も乾燥した年と考えられていますが、気温は下がらなかったものの日照量はさほど多くありませんでした。この年はブドウの成熟が不均一で、イケムでは熟したブドウと未熟なブドウが混ざっており、生産者の悩みの種にもなっています。
ソーテルヌ地方の収穫は9月末と10月末で交互に行われました。最終的に美しいボトリティス・シネレア菌が付着し、2002年のソーテルヌ地方は非常に良いワインが出来た偉大な年になっています。
この年のグラーヴ地区は常に旱魃に苦しめられましたがいくつかの降雨の恩恵を受けてブドウは良い水分調達が出来ました。収穫は9月9日より暖かく日の差している間に行われています。赤白ともにブドウの健康上の問題は発生しておらず、深みのある輝きのある色調、ボリュームはありながらも重みを感じさせないシルキーなタンニンを持った非常に優れた、若い>
うちに飲んでも美味しいですが熟成させる事も可能なワインが出来たとても良質なヴィンテージです。
グラーヴ同様メドック地区でも旱魃がありましたが、5月は雨の季節に入った事で気温は下降します。マルゴー村ではこの好ましくない天候から古樹、とりわけメルローでミルランダージュが発生しました。
夏はかなり暑く乾燥した6月と曇りがちで季節平均を下回る気温を記録した8月という心配な天候でしたが、9月に入ると反対に風が吹きブドウの成熟に理想的な天候に変わっています。
この年のメドック地区の収穫は9月25日あたりと遅く収穫が終わったのは10月中旬です。天候面では難しかったヴィンテージにも関わらず、メドック地方はとても偉大なヴィンテージになりました。ブドウの成熟の最終段階である9月が優れていた事が決定打となっています。
力強く緻密でエレガントな仕上がりで明らかに長期熟成向けワインです。
ポムロル地区の気候条件は上記の他のブドウ畑に似ています。また一部の区画では結実不良や花振るいも発生。
収穫は例年より遅く9月末から10月25日の間に行われ、2002年は非常に良いヴィンテージになりました。
サン・テミリオン地区は穏やかなスタートをきりましたが、他の地域同様雨で苦しみます。収穫は9月20日から開始され、2002年は良年に位置づけられます。