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ボルドー地方 (2004)

灼熱の2003年のヴィンテージの後、難しくなかった訳ではなく、生産者たちの心配は尽きませんでしたが高品質のワインが生産されています。
2003年〜2004年の冬は十分に寒かった事からソーテルヌ地区では発芽の遅れが生じましたが、春になると生育サイクルが開始。8月頭は雨が多かった事から灰色カビ病が発生するなど夏は難しいシーズンを過ごし、9月前半から貴腐菌が仕事を開始します。収穫は9月の終わりから10月の終わりまでに行われ、2004年のソーテルヌは非常に偉大な品質を持ったワインが出来上がりました。

ソーテルヌ地区同様、グラーヴ地区の冬も寒さと雨の影響を受けました。しかしながらこの雨によって得られた水分量は暑い夏を乗り切るのに十分なものではありません。春は冬とは異なり乾燥していましたが、引き続き涼しく開花が遅れます。夏も雨が多く降ったためいくつかのドメーヌでは夏期剪定を行う必要が出てきました。
この年のグラーヴ地区の赤ワインは非常に綺麗な一方で、白ワインは素晴らしいものが出来、2004年は辛口白ワインの偉大なヴィンテージと言えます。

更に北のメドック地区も春は乾燥して涼しく、発芽は更に遅くなりました。夏は涼しさと暑さ、雨の日と晴れの日が交互に来る非常に良いシーズンを過ごします。ブドウは完璧に成熟を迎え、ワインの品質も高くとても良いヴィンテージとなりました。

2004年の右岸のワインも素晴らしく、非常に偉大なヴィンテージと言えます。
冬は他のボルドー地方同様難しいシーズンになりましたが、非常にバランスが取れた春、8月8日〜20日に雨が降るまでは古典的な夏が続きます。9月は暑く、収穫は20日あたりから始まりました。
サン・テミリオンのワインは非常に偉大で、ポムロルのワインは熟した果実味に柔らかなタンニン、奥行きを持った余韻の長いワインが出来ています。

[参照元: www.vin-vigne.com]