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2006年は前年とはかなり対照的な独特のヴィンテージになりました。ソーテルヌ地区の冬は寒かったですが、春は例外的な気候で、駆け足で始まります。夏も2003年を若干下回る程度の非常に暑いシーズンでしたが8月は例年よりも涼しく、9月に入って再び気温が上昇します。
2006年の気候はまさにジェットコースターといえるでしょう。このような天候でしたがワインのバランスは良く取れており、2006年のソーテルヌ地区は偉大なヴィンテージです。
グラーヴ地区の気候も同様に対照的。一年を通して日ごと気候条件が変わりましたが収穫の際には健康なブドウが出来ており、2006年のグラーヴは非常に良質なヴィンテージになりました。
メドック地区では他のボルドー地方に比べて天候は対照的ではありません。冬は昨年の天候を引き継ぎ、雨が多いシーズンに。3月から6月に掛けては雨が降らず5月からは美しい開花が始まりました。その後水分不足により若干ブドウの成長が妨げられます。
8月からは雨の日と日差しの強い日が交互に来る対照的な月となり、ブドウは素晴らしい成熟を迎えました。2006年のメドック地区は確かに偉大なヴィンテージと言えるでしょう。
右岸、ポムロル地区のブドウ畑は古典的な春と例年通りの夏という前年とは対照的な気候。9月はブドウを完璧な成熟に導く理想的な天候でワインは赤系果実の強烈なノートにビロードのような口当たりの素晴らしいワインが出来ています。
サン・テミリオン地区は例年に比べて気温が2℃上回る等危険な兆候が感じられました。また9月に記録した幾度かに渡る雨の所為でいくつかのドメーヌでは厳重なまでの選果を行う必要も生じています。しかし最終的には2006年は非常に良いヴィンテージとなりました。