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2003年は品質、気候ともに例外的とも言えるヴィンテージになりました。多くの地域では素晴らしいワインが出来ています。
ソーテルヌ地区の2003年は再び最高のシーズンになりました。7月は1896年年以来最も暑く例年18℃程の気温が24℃まで上昇、最高気温は40℃を記録しています。このような気候から収穫の早期化が見られ、9月に何度か雨が降った事から均等な貴腐菌が発生し収穫は最終的に4週間も早まりました。
2003年のソーテルヌ地区は驚くべきフィネスと凝縮感を備えており、長期熟成に向いた素晴らしいワインが出来ています。
グラーヴ地区も他のフランスの地方を襲った猛暑から逃れる事が出来ませんでしたが4月から9月まで降水量が十分高い年でした。この暑さと日照量から潜在アルコール度数の上昇は避けられませんでしたが、重さを感じさせない果実味に溢れ、印象的な深みのあるタンニンを持ったワインが生み出されました。
メドック地区の秋は特に湿潤でした。他の地域とは反対にメドックでは、40℃という気温のピークを迎えた為、熱波が発生し嵐が多く起きた事から土壌の水分が保たれます。これは水分ストレスに苦しめられているブドウを見守る生産者たちの心配を沈めるには十分ではありませんでしたが、幸いな事に8月終わりに起きた嵐によってブドウは成熟を追求する事が出来ました。
2003年の右岸はペトリュス等偉大なテロワールを除いて結果はより不均一です。