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2012年のボルドーは偉大なワインを生産するのに十分な気候条件ではなく、非常に優れたヴィンテージではありません。大量の降雨によりブドウの病害が多かったことからいくつかのドメーヌではワインが生産できるとは全く思ってもいませんでした。
この年生産者たちはブドウの病害だけでなく希薄化とも戦わなければなりませんでした。ソーテルヌ地区は湿潤すぎる状況から多くのボトリティスは貴腐ブドウにならず、いくつかのドメーヌは甘口ワインの生産を行う事が出来ませんでした。
穏やかな冬の後メルロー種では発芽が早まり3月に観測。春は特に4月、5月に集中した雨が多く湿潤な悪天候で、5月以降も湿度が留まります。
そのためベト病、ウドンコ病の攻撃は威力を増し、生産者達は警戒を強めました。
果実は辛うじて均一で成熟は困難でしたが、幸いな事に8月からは安定した気候に戻り最悪の事態は回避します。9月もブドウにとって最適なシーズンになった事から最終的に良いヴィンテージへの期待が持てましたが、先にも述べたようにソーテルヌ地区では難しく、ブドウ畑での入念な選果が重要になりました。
この年グラーヴの辛口白ワインは良い結果を残しています。赤ワインも強大なものではありませんがバランスの良いワインが出来上がりました。