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2000年のシャンパーニュ地方は記念すべき偉大なヴィンテージとはなりませんでした。1999年よりは優れていたものの、このヴィンテージは不安定な天候の影響を受けて難しいものになっています。シャンパーニュはフランスで最も北に位置する事から生産者にとって管理が最も難しい気候です。
冬は例年よりも穏やかで雪が降らず比較的乾燥していました。しかしながら一部の地域ではマイナス10℃を下回っていたことに注意してください。
春も引き続き穏やかながらも4月中旬にマルヌで、5月から6月の間にコート・デ・バール、コート・デ・ブランで強い降雹を記録しています。
こういった事態から発芽は複雑になりましたが、6月中旬にはヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区では33℃を観測した理想的な気温から開花が発生。
残念な事に再び襲来した寒さを伴った雨は20日間やむ事はなく、ブドウが最適な成熟を行うには寒すぎました。更に猛烈な雹がまたもコート・デ・バール、コート・デ・ブラン、モンターニュ・ド・ランス、ヴィトリー・レ・フランソワ、そしてコート・セザンヌに降りブドウ畑全体に損害を与えます。
このような状況から病気の圧力は強まり、ベト病の絶え間ない攻撃とブドウの葉の黄変が見られたため生産者たちは落胆します。
この雨からブドウは痛み、日照量と暑さ不足から正常な成熟を果たせず、この成熟不足はワインの品質に現れました。その後は穏やかな天候に戻ったにもかかわらず、生産者達は最悪の事態を恐れてブドウが最適な成熟に達していない中、収穫が行われます。
幾人の生産者は残ったブドウの成熟に好ましい状況を造る為に間引きを進めました。
収穫は9月13日から選果を伴って行われています。この年造られたヴィンテージ・シャンパーニュは良質で最悪の事態は回避する事が出来ました。