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シャンパーニュ地方 (2003)

フランス全土で灼熱の年となった2003年ですが、シャンパーニュ地方を苦しめたのは酷暑だけではなく寒さにも苦しめられました。
平均気温8.6℃(最高11.4℃、最低5.7℃)と比較的古典的な秋からスタートを切り、降水量は180mmを記録。
冬は寒くはなく涼しい気候で穏やかで、寒い日はシーズンを通して8日しか記録されておらず、最も気温が下がった日でも2月に記録したマイナス2.2℃でした。降雨は1月に記録されています。

春はそれに反しておぞましい季節になりました。珍しく暴力的な霜が下り始め、気温は場所によってはマイナス11℃やマイナス14.4℃を記録します。
おおよそ1週間の間に猛烈な寒さがブドウ畑を襲い、とりわけ発芽を始めたシャルドネなどで40%近くダメージを負いました。

異常な寒さを記録した季節の後、例外的な暑さはシャンパーニュ地方にも現れます。2003年夏は5月終わりから始まり、日照時間は794時間、降水量は112mm、そして最高気温は40.6℃を記録しますが、途中雹を伴った嵐に中断されたことに注意して下さい。 また7月にも同じような現象により640へクタールのブドウ畑が破壊されましたが、シャンパーニュ地方の不幸はこれに留まらず、灼熱の8月を迎えた事からとりわけコート・デ・バールでは収量の一部のブドウが焼けてしまいます。
残ったブドウも非常に早く8月に成熟を迎え、場所によってはシャンパーニュ地方では異例とも言える8月の終わりから収穫が開始されました。潜在アルコール度数は上昇しましたが酸は非常に少なく、新鮮さ、繊細さを欠く熟成に向かないシャンパーニュが生産されました。

[参照元: www.vin-vigne.com]