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シャンパーニュ地方 (2007)

この年もまた生産者達にとって管理が難しく一風変わったヴィンテージとなりました。このヴィンテージは不規則で不安定、乱高下した気候によって乱されますが、最終的に生産者はとりわけシャルドネを用いて偉大なワインを生産しました。それでは2007年の気候条件に戻りましょう。

2006年の秋は全国平均まで気温が下がり、素晴らしい終わりを迎えます。
日照時間はこの季節で200時間を記録、降水量も210mmと全国平均と同じレベルです。気温は11月から最低6℃〜最高13℃を記録していますが穏やかな気候ではありませんでした。
冬は季節を通して穏やかで、シャンパーニュ地方にしては暑い4℃〜10℃を記録。非常に寒い日は10日間のみで降水量はとりわけ2月に集中。
この穏やかな冬はブドウの生育サイクルの早期化を引き起こします。
続く春は暑く生育サイクルは4月から始まり、この年寒の戻りは発生しませんでした。
その後は0℃〜マイナス2℃と涼しい朝ながらも場所によって日中は24〜27℃にまで上ります。開花は特定の区域では5月の第2週から始まり、5月13日にコート・セザンヌ、5月16日にコート・デ・ブラン、5月23日にマッシフ・ド・サン・ティエリィで始まっています。 満開を迎えたのはシャルドネで24日、ピノ・ノワールで28日、ピノ・ムニエで1日。
しかし5月13日には若い芽や葉を損傷させた雹を伴った嵐がブドウ畑を襲った事に注意が必要です。
そしてこの雨や雹が降る悪天候から花振るいや結実不良が発生しました。
また何人かの生産者たちはブドウの収量を落とす為に間引きを行っています。この時すでに生育サイクルは早期化が予見されており、収穫は8月の半ばから終わり頃と予測されました。

5月半ばから7月に掛けても雨と雹はやむ事はなく、日照量が得られない事から生産者たちはナーバスになります。 また灰色カビ病、ベト病、ウドンコ病が発生したため、休養期間にも関わらず生産者たちはブドウの治療に時間を費やすはめになりましたが、幸いな事に7月の終わりから天候は回復し、8月の頭にはベト病を追い払い、ブドウの最終的な成熟を促す日照量の多い乾燥した気候に戻りました。
ある生産者は異常に早い8月20〜23日に収穫を開始しましたが、他の生産者たちはまだブドウの成熟を待たなければならず、収穫は9月7日より開始されています。最終週にはとりわけマッシフ・ド・サン・ティエリーで重大な雨が観測されています。しかしながらシャルドネは非常に美しい結果を残しています。 黒ブドウ品種はシャルドネを下回り、選果は必要不可欠になりました。

[参照元: www.vin-vigne.com]