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2005年の収穫の後、秋の平均気温は9月で22℃、10月で19℃を記録し、10月の終わりまで穏やかに続きます。雨は9月まで降り続け、その後を穏やかにしますが、11月も同様の天候に。
冬は非常に長く寒いシーズンで、1月〜4月の平均気温はなんとたったの5℃でした。この間に40日程の猛烈な寒さの日を迎え、気温はマイナス12℃を記録していますが幸いな事にブドウに対する衝撃はありません。しかしこの寒さは4月まで長引き、生育サイクルのスタートに遅れが生じます。
ブドウは霜の下りるシーズンに直面し、春は難しくなりました。4月から6月の降水量は非常に多く158mmを記録。これにより土壌は水分が供給され、7月から起きる猛暑に必要な水分を補充しブドウは喜びを迎えます。
しかしながら4月にもまた5日間猛烈な寒さに襲われています。このリズムからブドウは冬のような時間では発芽が不可能でした。
開花はシャルドネで15日、ピノ・ノワールで17日、ピノ・ムニエで18日から開始しました。
夏は猛威を振るいながらスタート。実際7月の頭にはヴァレ・ド・ラ・マルヌのブドウ畑を襲った暴力的な雹混じりの嵐を記録しています。
合わせて1800ヘクタールにも上る多くのブドウ畑はこの嵐によって損害を受けました。
7月3日〜4日にブルヴァルで55mm、バスリウで90mm、オリジーで110〜120mmの降雨を記録。しかしこれだけでなく、23℃の気温で落ちた事からベト病、ウドンコ病、灰色カビ病等ブドウの病気が蔓延しています。
その後は嵐ともに気温が上昇。そのためブドウの成熟速度は急速に上がります。これは2003年のシャンパーニュ地方と同じような気温です。
最終的に例年の3倍の降水量を記録した8月を迎えた事からこの灼熱の時間は急速に終わりを迎え、残念ながらこの時点でブドウはまだ熟しておらず、非常に涼しく曇った空は生産者たちを心配させます。
8月の終わりの時点でピノ・ノワールはヴェレゾンが半分程進んだ状況となり生育サイクルのスタート以来始めてシャルドネをリードしました。この段階で成熟は非常に不均一で収穫は9月7日〜25日の間で行われています。
幸いな事に9月は快晴かつ乾燥したシーズンで恐ろしい8月をカバーし、ブドウは品種、区画ごとに緩やかに成熟を迎えました。
豊富な収量から生産者は選果を行い素晴らしいブドウが収穫されています。この年は恐ろしい年ながらも非常に偉大で、非常に難しい気候条件にも関わらずブドウを完璧に導いた生産者たちに拍手を与えるヴィンテージです。