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2004年のジュラ地方は通常の気候条件に戻りました。実際ブドウの樹も例年の生育サイクルに戻っています。2004年ヴィンテージはブドウの管理が難しくすべての品種、アペラシオンで均一な出来とは言えないものの良いヴィンテージとなりました。
白ワインに関して言えばとりわけサヴァニャンで成功を収めています。赤ワインも良いですがプールサールは常にウドンコ病に悩まされました。いくつかのブドウではバランスが悪く酸が高すぎたものもあります。
このアンバランスさは8月の難しい気候条件に由来しています。収穫はクレマン用のブドウが9月20日から、白、赤ワイン用のブドウが27日から開始されました。これはジュラの古典的な収穫日です。
実際、ジュラ地方の2004年は古典的なシーズンでした。冬は寒く雨が多かったことから地中の水分は補填されます。春は3月から始まり、発芽に好ましい環境だった反面、雨が常に降っており湿度が上がった事からベト病や黒腐病といった病害の繁殖にも好ましい環境になってしまいました。
雨が降ったことから一部ではブドウの成熟がとまったり黒ブドウ品種、とりわけプールサールで前述のようにウドンコ病が発生したりと夏に入っても天候は好転しません。
このような天候下ではバランスの良い、健康なブドウを手にするのは難しく、良いワインを造り出す為には厳密な選果が必要になりました。