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2011年のジュラ地方は非常に成功したヴィンテージになりました。特に赤ワインは別格で、2010年すら上回るワインが出来た年です。コート・デュ・ジュラ、アルボワ、レトワールではとても出来の良いシャルドネとサヴァニャン、トゥルソーが提供されています。
最低平均気温がマイナス3℃を記録し、とりわけ寒かった1月の後の2月は気温が氷点下から戻ります。3月には場所によっては30mm以上の継続した雨も記録していますがこの影響を受ける事なく生育サイクルは3月後半からスタート。
4月も引き続き平均最高気温が20℃近くを記録する等、夏のような天候に。このような素晴らしいコンディションの元、発芽が始まりました。その後の生育サイクルは2010年に比べて3週間程早まります。
5月には場所によっては多かれ少なかれ影響を与えた降雨が観測されています。開花も区画によっては5月の終わりから6月までと比較的早く始まりました。6月の後半からは気温の上昇が早まり、いくつかの区画ではブドウが焼ける等の被害が出ます。
7月も第1週から日照量が増え、乾燥した気候になり、この気候のもとピノ・ノワールではとても美しいヴェレゾンが始まりました。
それに反して7月後半には雨や嵐が多く発生しており生育サイクルのスピードダウンが起こったのに加え、この雨から湿潤な気候となり生産者たちは発生した灰色カビ病の圧力に面します。
このときからブドウの生育は一時ストップしたため最終的にサヴァニャン、トゥルソーのヴェレゾンが終わったのは8月になってからでした。
8月後半にはベト病が発生しますが幸いな事にブドウは完璧な成熟を迎え、クレマン用で8月24日から、コート・デュ・ジュラ、アルボワ、レトワールとシャトー・シャロンで8月29日から収穫が開始されました。
難しい夏は最終的にはブドウの緩やかな成熟を促し上質なブドウを作り上げています。このブドウからフィネスと奥行きのあるワインが生み出さました。