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南西地方 (2000)

南西地方全体で大きな成功を収めたヴィンテージになりました。赤ワインは活気に満ちており、辛口、甘口の白ワインともに良いものが出来ています。しかし最良の結果は赤ワインを生産しているアペラシオンで見られました。

ベルジュラックを例に見ると気候はボルドーに似ています。2000年の冬は比較的寒く平均的な最高気温を記録する等適度な寒さでした。春は4月から本格的に始まり暑く比較的湿潤な気候に。 それに反して夏は700時間を超える日照量に少量の降水量とブドウの上質な成熟に最適な環境が揃いました。8月から9月に掛けては涼しかった為ブドウの成熟の最終段階は最高の環境になり、ゆっくりと成熟を迎えました。赤ワインは素晴らしく偉大な奥行きとフィネスを兼ね備えています。

ガイヤックでは辛口と発泡性白ワインにおいて明らかに成功をしており、2000年はとても良いヴィンテージです。冬は穏やかで乾燥したシーズンに。続く春は季節平均260mm以上の雨が降り、日照量も豊富だった事からブドウの生育は素晴らしいスタートを切ります。 夏の天候も素晴らしく長く続きましたが、冬と春に雨が降ったおかげで水分ストレスに陥る事はなく素晴らしいシーズンが続きました。モーザックでは美しい辛口白ワインができ、カオールを始めとする赤ワインでは壮大なワインが出来上がっています。 マルベック種は太陽と水分ストレスを体験しなかった恩恵を受けて理想的なフィネスを感じさせてくれる最高の出来。マディラン地区でも同じでマディランは素晴らしくパシュランもとても良い出来になりました。

ベアン地方ではジュランソンはとりわけ偉大な甘口ワインを生産するのには難しい環境でした。十分な日照量があったにもかかわらず雨が多く、貴腐ではなく灰色カビ病が蔓延したことが原因です。そのため、甘口白ワインは厳重なまでの選果を行った生産者のワインのみ楽しむ事が出来ます。

[参照元: www.vin-vigne.com]